
- 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本
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上記書籍P528~530を参照して作成しました。
参考:エニアグラムの段階とは?(健全・通常・不健全)
9のウイングを持つタイプ1「理想主義者」
タイプ1の理想主義が、9のウイングによって強められる。タイプ1とタイプ9は、いくらか対立する関係にある。
タイプ1とタイプ9の共通点
どちらも環境から立ち去る傾向、理想主義と他者に影響されることに抵抗する傾向がある。
タイプ1…理想に関わるため
タイプ9…人を理想化した姿に関わる傾向があるため
対立する点
タイプ9…物事をかき立てることを避けたい
タイプ1…変化を引き起こすことをはっきりと望む
タイプ5との誤認
他者との繋がりがある程度断たれていて、1w2よりも思索的で、打ち解けず、人間味に欠ける。文化を外部から評価する人間という感覚がある。外見上は超然としていて、論理的な志向があるので、タイプ5と見誤られることが多い。
1w9の著名人
●アル・ゴア
●サンドラ・デイ・オコナー
●マイケル・デュカキス
●カール・セイガン
●ノーム・チョムスキー
健全な1w9
健全な1w9の特徴
・その判断においても他者への対処においても、格別に客観的で節度がある。
・冷静に関わり続けることに特別な関心を持っている。
・洗練されている。
・学究的な性質と該博な知識を表に出す。
・霊的で神秘的な側面がある。
・原則の模範になるように努力し、自分の信じるものを体現することで教えようとする。
1w2との比較
1w9
・自然や芸術や動物に惹かれる。
・寛容で忠実な友人になることが多い。
・人生に対して落ち着いて内気な接し方をする。
1w2
・人間に惹かれる。
・感情的に自己表現することができる。
・人生に積極的に関わる。
1w9の才能
自分の考えをはっきり話したり書いたりすることができ、その才能を社会的病弊に対する意識を呼び起こすことに用いることが多い。
通常の1w9
自分の信念のために熱心に運動するが、人々が自分の忠告を取り入れて、物事を改めるかどうかについては、悲観的になることもある。
1w2との比較
・強情、短気、時々は痛烈な皮肉といった形で怒りが表に出る傾向がある。1w2の怒りよりも感知することがずっと難しい。
・1w2よりも理想主義的であり、9のウイングが引きこもる性質を持つので、政治に携わって、信じる改革を実現させるのに必要なことに取り組むことはあまりしない。
公共のための責任感は強いが、引きこもる傾向のために、エリート主義者であると見られてしまうことが多い。
タイプ1とタイプ9の影響
タイプ1の人間味のなさ + タイプ9の分離性
= 完全に抽象的な観念で他者に説教しながら、自分の行為には人間味のあることは何も許さない人間となる。情動は抑えられ、人間的な動機づけや人間というものに無関心であったり、鈍感であったりする傾向がある。
タイプ5との誤認
・ますます独りでいたがる
・人間関係の面倒さを避ける
・自分独りで仕事ができる状況を期待する
これらの行動からタイプ5のように見える
不健全な1w9
段階7:不寛容な人間嫌い
・ほとんど完全に自分の情動と矛盾から解離している
・自分の世界観に合わないことを見ることに抵抗する
・感情的にも知的な面でも親しみにくい傾向がある
・自分の意見に頑固に固執する
・自分自身を他者から引き離し、隠遁者のようなることがある
・人への思いやりがなく、手厳しく、人間嫌いになることがある
段階8:強迫観念にとらわれた偽善者
自分自身からも他者からも完全に身を引いて、それこそが解決されるべき問題、根絶されるべき問題であると考える。他者の悪事であると考えることがあると、すぐそれに取り憑かれたようになり、それを改めようと衝動強迫的になる。
段階9:懲罰的な復讐者
自分自身が行なうことの矛盾から自分自身を切り離す。自分の理想という名目で他者に加える苦痛の性質を考慮せず、他者に多大な害を与える。
個人的な3行まとめ
健全な段階…格別に客観的で節度がある
通常の段階…説教大好き人間
不健全な段階…ムカ着火ファイアー。やばい問題を起こす。