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タイプ1の9段階

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

  • 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本
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上記書籍P501~524を参照して作成しました。

 

 

健全なタイプ1

段階1ー賢い現実主義者

・自分の衝動が怖れていたほどには支離滅裂でも脅威的でもないことがわかるので、自分の人間性を全面的に表に出すことをはばからない。

・あらゆる状況に適用できるような絶対的な理想とルールを見つけることはできないことを知る。

・並外れた判断力を持つので、あらゆる性格タイプの中で最も賢明である。

・自分の考えよりも究極の価値を大切にするので、寛容になることができる。

・真理は実在するし、究極の価値は客観的であると確信している。

 

段階2ー理性的な人

・調和が取れておらず、堕落し、「悪い」人間になるという怖れに屈して、すべてに正しくありたいと願うことでその怖れを埋め合わせる。

・自己感覚は、常に理性的、良心的であることが基になっている。

・まだ非常に優れた判断力を持ち、文字通りあらゆる状況において、重要なものをおおよそは見分けることができる。

・非常に客観的なので、自分自身を脇から観察して、自分自身の行動や態度や感情を評価することができる。

・誤りを犯したくないが、それと気づけばすぐに自分の誤りを喜んで認める。

・廉潔で責任を取る人物であり、節度と一貫性を持った人生を生きたいと思う。

・人生は気楽で苦労がないとは期待しないが、悲観主義者ではない。

 

段階3ー節操の高い教師

・正しくありたいと願うだけでなく、正しいことをしたいと願う。

・他者が公正に扱われることに極端に関心を払う。

・どんなことについても不正ということを嫌う。

・健全な自己規律を身につけ、自分の行動が長期にわたって及ぼす影響を見据える力がある。

・自らの信条のためなら自分自身、自分の財産、自分の評判、そして自分の生命すらも危険に曝す。

・自分には使命容易ならぬ目的が課せられているという感覚を持つ体験をしたい。

・一つのことに踏みとどまり、気を散らすもの、慰めを与えてくれるもの、気楽な解決への誘惑などは脇に置いて、自分の目的を達成することができる。

・正しいことを擁護し、他者の良心や善意や公正さに訴え、自分の信念を怖れ気もなくはっきりと表明する。

 

通常のタイプ1

段階4ー理想主義の改革者

・超自我に背くときの罪悪感や不安に常に支配されるようになる。

・大義を掲げる人になり、自分自身にも他者にも果てしなく改善を追求するように熱心に勧める。

・健全なタイプ1と通常のタイプ1との違いは、通常のタイプ1は自分だけが皆のための答えを持っていると確信するようになる点にある。自分だけが、身の回りに目にする混乱を「解決する」ことができる。

・小さすぎるとか個人的過ぎるものも含めて、万人が従うべきルールをつくる。

・常に自分自身を高め、何か価値あることをしているべきだと感じる。

 

段階5ー規律正しい人

・健全なときの自己規律は、素っ気ない効率性と規律一辺倒に堕落してしまっている。

・すべてを黒か白かで判断する。

・細かいことにやかましく、考え得る限りすべての不測事態に対して計画を立て、それをやり遂げる。

・どこにいても規律正しくで、するべきことの表を作り、時間を無駄にしないように注意深く計画して予定表をつくる。

・曖昧さは面倒の元であるとわかっていて、物事ははっきりと黒白で理解しようと懸命になる。

・不幸なことに、現実には、物事はそれほど簡単に区分できるものではないのに、通常のタイプ1は、現実は曖昧ではないと決め込んでいる。

・自分の頭の中で重要度の階層をつくり上げ、すべてをそれで判断して、自動的に階層づけやそれへの評価を割りつける。

・明確な優先順位を持っており、人生で自分にとってあまり重要でない分野は、きちんとさせる衝動が向けられることがあまりない。

・タイプ1の規律正しさは、特に彼らが働いている組織や社会全体にとって、多くの優れた効果を発揮する。物事が組織立っていれば、すべては順調に進行する。

・気の向くままに振る舞うことを滅多に自分自身に許さない。

・禁欲主義的で、謹厳な性質がある。

・この段階から先では、非理性的な衝動を自分の抑止力で抑え込んでおけるように、自分自身も環境もこれまで以上にしっかりと統御しようと試みる。

 

段階6ー善悪で判断しがちな完璧主義者

・自分は羽目を外すことができないと感じる。

・他者に対する以上に自分自身に対して厳しいことが多い。

・自分の怒りの程度に気づかないのがふつうで、ときには、自分が怒っていることにすら気づかない。

・あらゆることに批判的で、尊大な態度を示し、人に説教をし、叱責する。

・些細なことにすぐ腹を立て、妥協を許さずに規律を強いる人で、忍耐心がなく、難癖をつけ、すぐに平手打ちを食わせる。

・自分のまわりの人たちは怠惰で無責任であると考える。

・何事にも見解を持っていて、それをただの個人的な意見ではなく「真理」であるとして持ち出す。

・他者を喜ばせることにではなく、他者に正しいことをさせることに関心がある。

・仕事中毒であり、四六時中生産的でないと罪悪感を覚える。

・非常に激しやすく、批判を悪く受け取る。誰も自分ほどにはうまく仕事ができないと感じるので、仕事や決定を誰かに譲りたくない。

・他者にいらいらし、批判的になる。

 

不健全なタイプ1

段階7ー不寛容な人間嫌い

・客観的な事実としても、誰かの優れた論証によっても、誤っていると証明されることを自分自身に許すことができない。

・自分の言うこと、することのすべてにわたって常に自分は正しい、と完全に確信している。

・自分自身を非難の対象から除外する。

・ますます他者の悪事に注意を注ぐ。

・他者の持つ信念やその行為にはまったく我慢ができず、自分に同意しない者は誰でも不道徳で邪悪であると考える。

・怒りの一部は同じように自己にも襲いかかるので、幻滅して疲れ果てることになる。

・アルコールや薬物の濫用や、仕事に打ち込みすぎて急激に身体が弱ることが珍しくなくなる。

 

段階8ー強迫観念にとらわれた偽善者

・あらゆることが激怒の的になっていて、それに取り憑かれたようになる。

・強迫観念の強さは神経症的なタイプ1を非常に悩ませ、抑圧された感情と衝動に取り憑かれている。

・タイプ1を混乱させているものは、他者、特に自分の苦悩に責任があると彼らが感じる人たちへの強い憤りと憎悪である。

・多大な時間を費やして自分の思考を統御しようとする。

 

 

段階9ー懲罰的な復讐者

・強迫観念は非常に強く、しかも衝動強迫は非常に険悪なので、神経症的なタイプ1は後に引くことができない。

・自分が誤っていたのかもしれない可能性は、分裂しつつある自我にとっては到底受け入れられないことである。

・これまで以上に自分自身を正当化しなければならない。他者は誤っていることが証明されなければならないだけでなく、罰せられなければならない。

・完全に無慈悲で、他者の過ちを許さなくなり、不当な行為や残虐な行為を始める。

 

感想

健全なタイプ1と通常のタイプ1との違いは、通常のタイプ1は自分だけが皆のための答えを持っていると確信するようになる点にある。

 

完璧主義的な通常のタイプ1は、少なくとも時々は、自分自身を自分が批判する対象に含め、完璧さを達成し損ねたときは罪悪感を感じる点で、不寛容な不健全なタイプ1とは異なる。このようなことは、不健全なタイプ1にはもう起こらない。彼らは自分自身を非難の対象から除外する。

 

エニアグラムを知らない人間から見た場合にも、「健全か不健全か」非常に分かりやすいタイプだと思われる。恐らく段階によらず一貫して、自己を他者に対して偽る事が少ない為。よく言えば正直、悪く言えば頑固。

 

以前「タイプ1の悪役は意外と描きにくいのではないか?」という説を立てたが、タイプ1の説明を見ると実際にそうだと思われる。健全な段階では本人の道徳的価値観が勿論それを許さない。通常の段階では自己批判の精神が残っている。描く際の制約が意外にも多い。

 

(不健全な段階の、本人なりの頭がパーな理想を唱える悪役はそこそこ見覚えがある)

 

タイプ1は裁判官という言葉を用いて語られる事が多い。通常の段階では自らが被告人として登場する事がある(この際の裁判官は「保護者像」だろう)が、不健全な段階では一方的に裁判官として振る舞う。健全な段階にて漸く裁判からは解放されるが、多くの人間が健全な段階に至る事なく人生を終える事を加味すると、法廷で一生を過ごすことにもなりそうだ。

 

ウイング9とウイング2を比べると、ウイング9は人間よりも自然や芸術、動物に興味を示すが、ウイング2は人に強い関心がある。ウイング9は理念に注目するが、ウイング2は人間に注目する。