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タイプ1の親への定位 【解説版】

親とのつながり

保護者像(主に父)との結びつきが断たれたタイプ

 

幼少期

タイプ1は、家族によって与えられた社会構造や指針を信頼することができないと感じた。家族の中のルールを専横的で不公正なものとして体験したか、厳しすぎたか、不規則で不安定なものとして体験した可能性がある。タイプ1は、保護者像から受け取った社会構造や指針に失望し、自分で自分自身の指針をつくり上げなければならないと感じた。タイプ1はこうして、常に非のうちどころがないようにしていれば、非難を避けることができると信じるに至った。これによって、タイプ1の中にはひどく厳格な超自我の構造がつくり出された。超自我によって「常により良くなり続けなければならない」という強い指示がなされる。

 

家族に問題があった場合

育った家族の仕組みがもっと権威主義的であったり、無秩序だった場合、この超自我からの指示は行き過ぎた頑固なものになる。自分自身の願望や感情が容認さることは稀で、タイプ1は批判されたり非難されたりしないように、規則を常にきちんと守らなければならないと感じた。その結果、タイプ1の情動やその他の衝動は、罰を与える内面化された保護者像によって抑えつけられた。

 

肛門愛性格との関連

フロイト派は、タイプ1に相当する強迫衝動タイプと肛門愛性格に関連性を見出している。肛門愛性格の特性である規律正しさ、けちくささ、頑固さはタイプ1、それも特に1w9に見られるが、タイプ1の原点を理解する上で、問題を用便だけに限定し、肛門愛性格と完全に結びつける必要性は薄い。

(詳しくはフロイトの「肛門性格」で調べて貰うとわかる。トイレットトレーニングの問題と性格の関連についての理論。あくまでリソは、トイレットトレーニングに限らず、しつけ全般が厳しかったことに目を向けるべきだと考えていると思われる)

 

保護者像との繋がりを断つようになった理由

タイプ1が保護者像との繋がりを断つようになった理由として、いくつかの可能性が上げられる。

 

・保護者像が家族の中に存在しなかった
・虐待
・不公正な扱い
・倫理や宗教の面から手厳しいしつけを受けた

子供らしい自由な振る舞いによる罰を恐れた場合、もしくは、正常な子供時代を送ったが、より努力する必要性を感じた、自分の家族や子供仲間での価値観より高次の理想があると感じた可能性がある。

 

大人として振る舞うタイプ1

多くの場合、タイプ1は子供として振る舞うことが許されないと感じ、小さい頃から大人の役割を担おうとした。タイプ1は、何らかの理由で、導きも社会構造も規律も自分自身に頼るしかないと感じ、自分自身が親として振る舞う必要性があった。

 

タイプ1の怒り

タイプ1は、自分自身への非難に反発しなかった。むしろ、自らの逸脱に罪悪感を感じて、良心の中に統御という機能を組み込んだ。しかし、それに加えて、完璧さという重荷が自分に課せられたことに怒りを覚える。そして、自分の感情や衝動を統御していない人を見ると、さらに怒りを覚える。他者が自由であること(タイプ1にとっては、他者がその人自身に与えた免許)に彼らは敵意を抱き、自分は自由ではない事に苛立つ。

 

個人的な考察&感想

筆者の個人的な解釈としては「家族への不満の強さと超自我による束縛の強さ」と、「許可の有無」への怒りの2つだろうか。

 

「家族への不満の強さと超自我による束縛の強さ」

家庭環境が悪ければ悪いほど、そのタイプの囚われが強化されるのはタイプ3やタイプ4など、他のタイプにも共通しているが、タイプ1の場合は超自我からの命令、つまり「より完璧でなければならない」思いが強くなる。順当に行くと、家庭の逸脱度合いとタイプ1の強迫性の度合いには関連性が生まれることになる。

 

「許可の有無」

9段階の方で「自分は充分に楽しんでいないのに、他の誰かがなぜ楽しんでいて良いのか?」といった内容の例えが書かれている。タイプ1の段階6の内容。他者の自由な振る舞いに対する怒りは、自分がその振る舞いをする権利を与えられていないことへの怒りとイコールとなる。ここで個人的な解釈として面白いのは、タイプ1が自由な振る舞いをする他者を叱責する様子が、幼少期に自身の自由な振る舞いを許さなかった保護者像との構図と、立場を変えて一致する事だろうか。ある種、抑圧している自身の情動の投影も、怒りを促進させる要素ともとれる。

 

ナランホとの比較

ナランホとの比較として、リソとナランホの両者共に、タイプ1は子供ながらに責任を負う必要性が合った事に、殆ど内容が一致する形で言及している。この子供ながらに責任を負う必要性が合った理由としてはやはり「家族に問題があった場合」で言及された根源的な2パターンだろう。

 

・育った家族が権威主義的であり、罰を逃れるため
・育った家族が無秩序で、親の役目を果たさなくてはならなかった

どちらも「一般的なしつけの水準から、上方向か下方向、どちらかに大きく乖離した家庭」であることが共通点となる。

(これに関しては全く根拠のない思いつきなんで軽く流してほしいが、前者は1w9的、後者は1w2的なようにも思える)

 

参考書籍

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

  • 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本
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 上記書籍P498~499を参照して作成しました。