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タイプ5の9段階【解説版】

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

  • 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本
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 上記書籍を参照して作成しました。

 

 

健全なタイプ5

段階1ー先天的に広く予見する人

・現実の世界を深く見通すと同時に、それを幅広く理解する。

・物事を全体として捉え、他者が混乱しか見ないところに一定の様式を読み取る。

・すでに持っている知識を総合し、今までは誰も関連があるとは考えなかった現象の間を関連づけることができる。

・芸術の方面に心が向いていれば、まったく新しい芸術様式を興したり、以前には見られたことのないやり方で形式を大変革するかもしれない。

・世界はどのように動くのかということについて、自分自身の考えに執着しない。

・現実を非常に深く包み込むので、単なる理論付けによっては到達できなかった、予期せぬ真理を発見することができる。

・現実を観察している間は心を開いていて、答えを知ろうとはしないからこそ、さまざまな発見をする。

・自分の考えを現実に押しつけることはないので、観察したものすべてについて、固有の論理、構造、相関様式などを発見することができる。

・曖昧な事柄にはっきりした考えを持ち、しばしば人よりもずっと早く出来事を予言する。

・論理的な思考を超えて客観的な真実を明らかにするが、そうする中で、言葉では表現できない世界に向かい、言葉や理論や象徴などでは及ばない水準の理解へと進む。

・自分自身を超えたところから来るように思える予見力で、複雑さと単純さを併せ持つ世界をすべてありのままに読み取る。

・現実に対して防衛するために自分の頭を使うことはない。

・現実を受け入れ、自分が世界から切り離された存在ではないことを理解する。

・知力と創造力に新しい領域を切り開く知的先駆者である。

・充分な資質に恵まれていれば、人類にとって驚くほどに知的な発展をもたらすような歴史的な天才であってもおかしくない。

・頭の良さへの私心がない。

・世界の中でくつろぎ、平和でいると感じている。

・無能で役立たずであるという怖れは超越してしまっているので、知識と技能を執拗に追い求めない。

・他者や難題に圧倒されたと感じることはなく、頭と心を結びつけて、自分の知識と才能を人への思いやりを持って使うことができる。

 

段階2ー洞察力の鋭い観察者

・周囲の世界、その栄華と恐怖、その不調和と尽きることのない複雑さを、驚くほど自覚している。

・すべての性格タイプの中で最も精神的に敏感であり、あらゆることに好奇心を持つ。

・知識を持つこと自分が何かを知っていることを知り、頭の中でそれを熟考し、着想と戯れる。

・人と、自然と、人生と、思考それ自体によって魅了される。

・充分な知性を与えられて、物事の表面を突き抜け、非常に素早く深い段階に到達する。

・物事の本質を見抜く超人的な能力を持ち、全体を理解する鍵となる変則なこと、奇妙ではあるがそれまでは知られていない事実や隠れた要素に気づく。

・確かな洞察力を持って世界を見るので、興味深く、かつ、語るに値する何かを常に持っている。

・見るという行為は、事実上、彼らの心理的志向の全体を象徴する。

・望み通りの確信を持って行動することができる。

・単に受動的に世界を観察するのではなく、そこに意識を集中し、さまざまなものがどのように集まって様式を形づくり、意味を成すのかに注目する。

・頭はきわめて能動的で、周囲のものすべてに興味をそそられるので、決して退屈することがない。

・知らないことを学び、明らかでないことを理解することを好む。

・どんなに良く知っていても、いつももっと知りたがる。

・どう見ても世界は無限の複雑さを持っているから、さらに知るべきことは常に存在する。

・集中力を持続する能力を持っているので、他者よりも遙かに多くのことを読み取ることができる。

・簡単に注意をそらすことはない。

・精細な吟味の対象がどのように機能するのか、あるものがなぜそのようにあるのかを理解できるように、そこに素早く深く没頭する。

・知的好奇心に導かれて、自分の注意を捉えたものについてもっと多くのことを見つけ出すために、少なからぬ労力を費やす。

・信じがたいほどの勤勉家で、問題が解決するまで、あるいは、解決不可能なことがはっきりするまで、忍耐強く一つの問題に取り組む。

・曖昧なことには何年間も取り組もうとするが、それは探究しているものや創り出そうとしているものに興奮しているからである。

・他者からの支えや注目がなくても自分の関心事を追求することに慣れているので、他者が無関心であっても、あるいは、理解が得られなくても、思いとどまることはない。

・探究・学習・創造の過程は、最終目標を達成すること以上に楽しい。

・現実に対して疑問を抱き、特に芸術の分野ではほとんどもとの形がわからなくなるようになるまで、見慣れた形をいじくり回すことに喜びを感じる。

・非常に優れた概念形成者であり、当を得た基本的な疑問を提起し、自分が関わることになった問題領域を知的に、かつ、適切に明確にする。

・不可能なことを試みようとはしないが、以前に理解していなかったことを理解しようとはする。

・実際の知性がどれほどかはともかく、たいていは、自分自身を「頭が切れ」て洞察力が鋭いと考えており、それが性格を特徴づけていると見ている。

・大勢のタイプ5は知識人でも学者でもないが、タイプ5ならば着想、認知、現実の見つめ方といった世界に注意を集中する。

・以前には気づかなかったもの、あるいは、異質な考えや自分が探究してきた活動を結びつける方法を求めて目を配る。

・それまで取り組んできた何かの疑問や創造性のある問題に新しい洞察を得ると、自信の感覚が生まれ、それがさらに深い探究へと彼らを駆り立てる。

・他者が自分を「ふつうでない」と見ているらしいことを知っている。これは彼らの知性がしからしめることであり、非常に発達した感覚の鋭敏さ、行為の特異性、そしておそらくは鋭い観察のお蔭である。

・タイプ5は、タイプ4と違って、「異なっている」ことに関心を向けることはない。むしろ、自分の立場は、肩をすくめて受け止める局外者であると考える。

・人生には感傷的に向かい合わない傾向があって、この情緒の欠如が自分自身の身の上にも及ぶ。

・彼らがふつうでないように見えるのは、結果がどうなろうとも、好奇心と直観に従うことをいとわないからでもある。

・彼らは社会的な慣習にはあまり関心を持たない。それよりも、自分が本当に関心を持っていることから切り離されてしまうような活動で邪魔をされたくない。

・客観世界で適任で有能であると感じたいのに、物事を調べるという行為そのものが能動的に参加することから彼らを引き離して、局外の観察者という役割に変えてしまうようになる。

・自分で気づいていないと、ある程度は環境への不安に引きずられる。

・そのため、観察という習慣は、単に冷静な好奇心を反映するものではなく、深いところからの個人の必要を映すものになる。

 

段階3ー的を絞った革新者

・鋭い洞察力を失うのではないか、自分の考えていることは不正確なのではないかと怖れるようになる。

・自分が最も関心を持っていて、本当にそれに精通しようという目標がある分野にエネルギーを強く集中し始める。

・能力や知識体系を伸ばし、それによって世界の中で自分にふさわしい場所を確実に持たせてもらえることを望む。

・事実や技能をただ獲得することに関心を持つのでなく、自分が学び取ったものを活用することで、すでに探究し終わったものの先に進もうとする。

・探究の成果は、ある時は天才的な発明や驚異的な技術として高度に実用的な結果を生む。

・いじくり回した結果、驚くべき新発見や芸術作品を生み出すこともある。

 

・探究し精通するべき新しい分野を探し求めるので、一般に偏見を持たない。

・特別な視点に執着しないし、他者が物事について何を考えているのかを知ろうと好奇心いっぱいである。

・他者の見方には何かしら学ぶべきことがあるものだと、だいたいどんなときでも信じている。

・自分の考えが非常に込み入っていたり、他者が理解するのに時間がかかるときでも、非常に辛抱強くその考え方を他者に説明する。

・物事を非常に大局的に理解するので、その深い知識が難問の真髄に迫ることを可能にさせ、他者に問題や可能な解決策を明確に説明することができる。

・誰かと自分の考えについて議論することで自分も理解を深めることが多いので、自分の知識を分かち合うのが好きである。

・着想について彼らが抱く情熱は人に移りやすい。

・実質的に自分と同じように興味津々で、好奇心が強く知的な人なら誰とでも、その人たちの専門知識で自分自身の専門分野を豊かにすることを楽しむ。

・洞察を理解し評価できる人たちと一緒にいることを好むが、それでいてきわめて自立的である。

・自分の研究課題や発見がどこに通じることになるかが決してわからないため、タイプ5は自分の自立性を非常に大切にする。

・自分の探究が因習的でないことが必要なように、自分も因習には従っていたくない。

・他者や社会の支持があろうがなかろうが、自分の興味と発見を追い求める。

・必要とあれば、既成の教義に挑戦することも怖れない。

・新考案は革命的であり、それまでの思考方法を覆す。

 

・奇抜なユーモアの感覚を持っている。

・人生では、不条理や皮肉に数多く出会うが、彼らはそれに調子を合わせ、自分の皮肉たっぷりな観察を他者と分かち合って楽しむ。

・現実像を歪めることによって、論理的な根拠はまったくない人生の見方や仮定を充分に強調する道を心得ている。

・奇妙で型破りな題材に魅了され、実在物、イメージ、言語などをいじくり回すのがとても好きである。

・そのユーモアはタブーを吹き飛ばす性質を持つが、それは、他者ならば排斥したり退けたりするような題材でも熟視することに惹かれるからである。

・彼らの想像力は強力であり、それを使って問題の解決策を視覚化したり、仮想現実を生み出したりする。

・これこそ、多くの芸術的なタイプ5が映画製作者、風刺漫画家、フィクション分野での作家になる理由である。

・その審美観は両極端に走る傾向がある。

・一方はミニマリストや散文家であり、他方はシュールレアリストや空想作家である。

・芸術に携わるタイプ5は大部分が、単純な「人情話」や物語には興味を持たない。日常の関心事を超えてより絶対的な真実、特に「ふつうの世の中」では隠れている真実へと観客の注意を向けさせたい。

・彼らに興味を抱かせる分野に精通する過程で知識を蓄積する。

・さまざまな専門分野で専門性を発揮する。それは、芸術であっても、科学であってもよい。

・博識なのがふつうで、さまざまな主題について広範な知識を持っており、そのすべてにおいて専門家である。

・自分が語っていることを知っていて、自分の知識を他者と分かち合い、その学識で社会全体を豊かにする。

・自分の洞察によって物事を積極的に行なうので、かなり自信を持ってもいる。

・その理由は正確には、洞察が非常に的を射ているので、当人もその着想も周囲の世界にとって特に価値があるからである。

 

通常のタイプ5

段階4ー学究的な専門家

健全と通常の違い

健全なタイプ5

・行動を起こす。

・知識を活用する。

・刷新し探究する。

・環境を実によく見ていて、周囲の世界に同調している。

通常のタイプ5

・行動できるほどには知っていないとか、世の中でしかるべき地位を占めていないと怖れる。

・知識を追い求める。

・概念化と準備に時間を費やす。

・人生に頭だけで取り組むようになっていくので、いろいろなことに失敗するようになる。

 


 

・知れば知るほど、自分が知らないことに気づく。

・自分の概念や着想を実行に移すことはできないのではないかと怖れる。

・自分の経験した領域、自分の頭に引き下がる。

・どの性格タイプも自分の最大の強みから行動するが、知性はタイプ5に与えられた賜物であり、成長の中で自ら身につけたものである。

・この段階から下に行くと、世界との直接の接触をさらに避けるようになる。

・問題とか歌のアイデアなどを概念化することには何時間もかけていられるが、その着想を現実に具体的な形にすることをためらう。

・通常のタイプ5は「準備状態」にとどまったままで、際限なく研究し、さらに参考資料を収集し、練習する。

・書物や発明の着想を想像の中で発展させるだけで、それを決して現実化させようとしない。

・世界にうまく対処する自分の能力への自信が失われていっている。

・典型的な本の虫である。

・学問を愛し、知識を獲得できる機械装置などに興味をそそられる。

・自分の知的興味の追求のために必要な道具は何でも手に入れるためにお金を使う一方で、自分自身や自分の快適さに対してはお金を使いたがらない。

・自分の肉体ではなく、自分の頭と想像力を我が身と思う。

・専門的な技能・知識を追求する中で、ほとんどの人に知られていない知識体系を深く掘り下げ、何かの分野で高度な専門家になる傾向がある。

・あるいは、骨董品、切手収集、コミック本、ジャズなどの専門家になる人もいる。

 

・こういった狭い範囲の興味に精通しても、少なくとも一時的には有能という感覚を得ることはできるが、本当に自信をつける助けになる活動は避けるようになっていく。

・一定部分については細部にまで焦点を当てても、関連情報は完全に見落とすことがある。

・自分の関心分野については、知識体系を組み上げる傾向がある。

・現実から抽象化に進み、現実の中でも自分の注目を集める局面にだけ関わろうとする傾向が見え出すのは、ここからである。

・まだ現実との接触を決して失ってはいない。

・自分の興味をもっと深くまで追求できるように、知覚の焦点を狭めるようになっている。

・自分では気づいていないとしても、新しい体験に出会うと、それを分析し、すでに知っていることとの関連で背景を理解しようとするようになる。

・喜んで自分の専門知識を他者と分かち合う。

・熱心かつ詳細に、自分が研究してきた課題について話をする。そういったことでなければ、多く話すことは気持ちのいいことではない。

・個人としての生き方、希望と欲求と失望、そして特に感情は私的な事柄になっていて、それを他者と分かち合うのは気が進まない。

・他者とは、自分が関心のある主題について議論する方がいいし、知的な対話を通してより深い「真理」に到達したい。

 

段階5ー一心不乱な概念形成者

・一見安全な頭の中に引き下がると、皮肉なことに、自分の能力に対する不安感が高まるようになる。

・狭まっていく関心分野以外に割く時間がどんどん少なくなっていき、新しい活動をさらにしようとしなくなる。

・身についた能力や金銭力を使って、自信と力がある感覚を得ようとする。

・エネルギーの使い途をしばしば誤って、他者の目には些末なものとしか映らないことにはまり込み、人生で本当の助けになる活動への展望を失っていく。

・時間は際限なく使って自分の企画したものに没頭するが、完成させることはできない。

・自分自身や自分の着想への自信はどんどんなくなっていく。

・自分の中には余分な能力は残っていないと感じる。

・他者や他者の感情面での必要によって自分は圧倒されるのではないか、企画の本筋からそらされるのではないかと怖れる。

・心の底から他者と繋がっていたいと思うが、自信の感覚と求めている専門性とを身につけなければ、それは不可能であると感じる。

・社会的な交流のほとんどは自分の時間と空間を邪魔するものであると見なすようになる、その時間と空間は専門性探究のために使わなければならないと信じている。

・より健全な段階にいるときでも仮想現実を創り出すようになれば、段階5に入り始めたことになる。

・仮想現実を探究することで得ようとしていると自分が信じているものすべてから引き離されるようなことは、誰にもどんなものにもさせたくない。

・不安感が募っていくことから、自信や有能の感覚を一時的に与えてくれるような活動に没頭して時間を過ごすようになる。

・自分の頭の中では、有能で、自分の状況を完全に統御していると感じることができても、現実の世界では自分は無力で無能である、という怖れを埋め合わせ始めている。

・世界に知的に対処している間、そのお蔭で自分自身を切り離していられるもの没頭する。

・きわめて詳細で複雑な思考様式に夢中になり、不可解な理論に没頭する。

・そうした理論は、天文学、数学、哲学といった伝統的で純学問的で深遠な研究領域を扱わなければならないものであろうと、カバラ、占星術、神秘学といった秘教的原理を扱ったりするものであろうと、どちらでもかまわない。

・知的なゲームに止めどなく夢中になり、学問の領域をある種のゲームに、ゲームを学問の領域にしてしまう。

・しばしば、フィクション、特にサイエンス・フィクションやホラー物の分野に強い親近感を抱く。

・暗く奇怪な想像の世界を探究することは、何かに精通したという感覚想像の中でのイメージをタイプ5に与える。

・奇妙で平静を乱すような主題への興味は、他者から文句をつけられることのない「自分の庭」を調べることであり、無力感への対抗恐怖的な反応でもある。

・どれほど怖ろしい思考でも、受け入れがたい思考であっても、他者の目にはタブーに見える思考でも、「いかなる」思考も進んで受け入れる。

・タイプ5は真理を探究するし、その真理が不愉快なものであったり、既存の慣習を覆すものであっても、それはそれでかまわない。

・健全なタイプ5では、この傾向は賞讃に値するし、偉大な発見の源でもある。しかし、通常のタイプ5では問題を生むようになる。彼らは能動的には世界に関与していないので、「現実点検」はあまり受けていない。

・その結果、探究する主題が潜在的に不安定であることから、世界と自分自身に対する不安感に油を注ぐことになる。

・こういった怖れのため、また、想像力が働いて、ほとんどあらゆるものに不吉な含意を読み取るため、通常のタイプ5は文字通り力に魅了される。

・知識は力であると感じ、知識を持てば他者以上に良くものが見えるから安全である。そうすれば自分自身を守れるではないかと感じる。

・自然とか政治とか人間行動など、何らかの力を扱う分野の研究に引きつけられる。

・次第に自分の個人生活や感情の動きについて語ろうとしなくなる。

・自分自身についての情報をあまり与えないようにして、自分に近づかないように他者を統御するようになる。

・簡潔な生き方をし、私的なことにより多くの時間を割けるようにするために、自分の必要を切り詰めるようになる。

・通常のタイプ5は自分の企画を追い続ける決心を固めていて、その邪魔になるようなことには巻き込まれたくないし、関係を持ちたくもない。

・衣食住、活動範囲、人間関係などを「削減する」ようになる。

・自分の独立と関心事を追い続ける自由を危うくするものは、いかなるものでも保持するに値しない。

・頭の世界に執着し切っているので、生活の基礎的な快適さとか生活を楽にするものなどは、ほとんど問題にされない。

・質実剛健で、生きるに最小限度のものしか持たず、他者があまり自分に求めないようにするために、他者に求めることも減らす。

・皮肉なことに、彼らは自分の人生を生きる準備をすることに時間を充てるために、自分の人生を生きることを避ける。

・問題になるのは、一貫性を持って世界を観察することを止め、自分の着想と想像に注意を集中してしまっていることである。

・ここは、彼らの発達段階での転回点である。

・客観世界を探究するのではなく、世界に対する自分自身の解釈に夢中になっており、その着想にますます深くのめり込むことによって、環境だけでなく、自分自身の感情の働きからも自らを引き離すことに、その頭が働いている。

・自分の思考にはまり込んでいる度合いが深ければ深いほど、自分の周囲の世界には気づかなくなる。

・タイプ5が思索に落ち、理論化を始めると、着想は頭の中で堂々めぐりを始め、あらゆる角度からそれを検討し、止めどなく新しい解釈を生み出していくので、木を見て森を見なくなる。

・たとえば、ものを書けば書くほど、説明は複雑になって、最後には実質上理解不可能になる。

・才能は素晴らしいかもしれないが、結論に到達することができないので、通常のタイプ5にとっては着想を公表することは容易ではない。

・着想は外の世界と直接の繋がりを持たなくなる。

・彼らの着想と現実とを確実に結びつけることは、通常のタイプ5にとって、思考の中心的な機能ではもうなくなっている。

・その代わり、思索と想像が頭を活性化させ続けて、自己感覚を支える。

・すべての時間を考えることに使っている上に、思考過程が非常に複雑で互いに絡み合っているので、他者にはっきりとした意思伝達をしない。

・意識の流れは入り組んだ独白劇となって流れ出し、他者が彼らの思考の脈絡を追うのをむずかしくさせる。

・自分が言わなければならないことはすべて、自分自身にとっておもしろいことなのだから、他者にもおもしろいはずであると考える。

・思考の妨げになるとき以外は、自分の身体の調子にはあまり注意を払わない。

・食べたり、眠ったり、服を着替えたりするのを忘れる。

・頭が働くこと、関心事を探究する興奮こそ価値があると考える。

・他者が持つ知的関心の対象を分析するだけでなく、どんな動機が他者を動かすのかを知りたがる。

・他者と深く関わることを避けようとする。人というものは予測できないものであり、おそらくは要求がましいもので、何か狙いがあるはずだと信じる。

・誰かが自分に個人的な関心を抱くとは想像することができず、自分には与えられそうもない何かを自分に期待しているのではないかと怖れる。

・現実に対する見方はかってないほどにわびしく、おぼつかなくなる。

・世界の恐ろしさと不確実さが明白となる。

 

段階6ー挑発的な皮肉屋

・自分の壊れやすい地位に対して脅威と思われるものはどんなものであれ、絶対に防ごうと決心する。

・話し方、服装、関わっているテーマなどを通して、世界に向かって「自分をほっといてくれ!」と言っている。

・見かけ上は知性に勝って傲慢に見えるかもしれないが、実際には自分自身にあまり確信を持っていない。

・自分が最も大切にしている着想や企画も、空しいものに思えるようになっていて、強引に守ろうとするのか、価値がないと認めてしまうかで、行きつ戻りつする。

・あたかも自分にとって無意味になりつつある着想からもっと自信を引き出そうとでもしているかのように、さらに極端で、しかも異端の立場を取るようになる。

・過激な見方を表明はしても、必ずしもそれを確信しているのではなく、それでも確信していると表明することはする。

・潜在意識には環境に対処できないという怖れがあって、それが頭の中にたびたび噴き出して来るので、世界や他者に対する恐怖を増大させながら生きる。

・ほとんどあらゆることに不確かさと不安を感じて、他者が満足しているように見えたり、自分が気づいている恐怖を他者は気にも留めていないように見えることに腹を立てる。

・自分の挑発的な見方を「分け与える」ことで、他者が持つ確かな見込みや満足を覆そうとする。

・この段階でタイプ5が言うことの中には、真実が含まれている場合が多いが、彼らの意図はもう真実に到達することにはない。

・彼らの意図は、他者を不安にさせるように自分の知識を用いることにある。

・自分の確信を強めるためにも、安全に対する他者の感覚を覆すためにも、その情報を気楽に利用することができる。

・ある種の過激主義は、頭の使い方だけでなく、人づきあいの仕方にも特徴的である。

・政治や芸術の面では、敵対的なタイプ5はいつも急進派で、前衛派の地位を占める。

・彼らは、さまざまな考えを最大限度まで利用するのが好きである。

・彼らは、徹底した社会規範への反抗者、反対者として、あらゆる社会的慣習、約束事、そして、期待に反抗する。

・自分の生き方の全体を考え方の表現手段として、また、世界への非難として利用する。

・わざと挑発的な服装をしてみたり、不服従主義者ばりのやり方で身繕いをしたりすることもある。

・より健全なタイプ5は、自分の主張の正しさを力説するために挑発的な言辞や芸術、さらには、服装スタイルを利用したりする。しかし、通常でも低い段階でのタイプ5にとっては、何をしても無駄というのが核心である。

・人生は空しい。大衆は愚かである。我が人生は無意味であると考える。

・この態度は20世紀後半に生まれて発展した「もう一つの」文化の多くに共通する。グランジ、サイバーパンク、ヘヴィーメタルをはじめとする若者のサブカルチャーはこの心的態度を受け入れたものである。

・神は、宇宙に投影された父親像でしかなく、人間は生物学的機械でしかない。すべて、こういった具合に解釈する。

・考えは、筋道の立った洞察と極端な解釈が入り混じったものになり、タイプ5自身も、どちらがどちらかの見分けをつける途がないことになる。

・健全な独創性は、ごまかしの多い異常性に堕落してしまっている。

・自分の好きなテレビ番組に登場する人たちの名前の中に、深遠な謎が数字コードとして隠されているとか、論理的思考はすべて無意味であるなどと言い張ったりするかもしれない。

・自分の考えを「証明する」ためにすべての時間とエネルギーを使ったりする。

・論争好きで喧嘩っ早くなっていて、自分が知的上位を確保して自分の着想を守ることに懸念を抱く。

・着想だけでなく、自分自身も過激なほどに極端で還元主義的になっている通常のタイプ5は、必ずしも完全に見当違いをしてはいない。

・彼らはあまりに知性が勝っていて、何か関心を引くことを言わないではいられないのがふつうである。

・強烈な悲観論が知らず知らずのうちに思考の中に入り込み、あらゆる視点がどれも的外れだと考えるようになる。

・自分と対立すると思う観点について議論するのを楽しみさえするかもしれないが、それはただ、自分の知性を再び主張する一方で、それ以上の努力をするのは無駄であることを同時に証明するためである。

・外見では、自分の企画に没頭し切っているように見えるが、よくよく見ると、あまり本質的ではないことに時間の多くを使っている。

・自分の状況を改善するにはあまり役立ちそうもなく、実際には害になるような活動に、さらに多くの時間をかけていく。

・就職面接に臨んだり自動車の運転を習うことはできないかもしれないが、想像の世界で、世界を征服し、核の絶滅から生き残り、恐ろしいオカルトの力を振るうことはできる。

・自分が明らかに無力であることで不安定さと不安を強く感じる。そこにいると、現実は暗く敵意に満ちているように思える。

・世界の中で独力で自分の居場所を見つけられようとは、とてもではないが思えない。

・自分の気分と満ち溢れる想像で痛めつけられる。

・不眠症になること多い。

 

不健全なタイプ5

段階7ー孤立した虚無主義者

・自分の世界を脅かすと信じる人なら誰に対しても、極端なほどに敵意を持つようになる。

・不健全になればなるほど、自己不信が大きくなって、ほとんどあらゆるものに脅かされる。

・自分が安全でいられる唯一の方法は、他者との繋がりを断ち切って「独力で物事をする」ことのように思える。

・絶望的なほど人生に適応できないと感じ、世の中にまったくうんざりする。

・他者が自分の考えに疑問を持つともっと悪い場合、自分の考えが馬鹿にされたり、退けられたりすると攻撃が呼び覚まされる。

・人は疑いをかけられなければならず、他者の考えは価値のないことが示されなければならないと考える。

・不注意に他者を刺激して自分を退けさせ、その上に、あらゆる人間関係の価値を軽蔑するようになる。

・信頼、希望、愛情、親切心、友情、これらはみな、他者と関わりを持つことを怖れるため、彼らにとって信じることは並外れてむずかしい。

・他者に傾倒することはとても怖いことなので、あらゆる人間関係に対して虚無的で冷笑的になることで、自分が孤立することを正当化しなければならない。

・彼らの凝り固まった頭は、友情を断ち切り、仕事を辞め、生きるための最小限のもの以外は残らず捨て去る。

・基本的な生命維持機能だけを残して、あらゆるものを追放しようとする。そうすれば何かに依存しなくてもすむし、誰からも何からも圧倒される心配はない。

・この流れは極端に行きすぎることがある。最後には自動車の中だけで生活したり、廃屋に身を潜めたりすることもある。

・自分の健康を気にしないし、身なりはかまわないし、食べ物はお粗末で、身体も洗わない。

・アルコールや薬物など、さまざまな物質依存は、この段階ではもうふつうのことであり、反抗の側面が出て来れば違法な麻薬の服用すら躊躇しない。

・何でも実験したい性質から、危険とわかっている薬物を試そうとしたりもする。

・誰からも影響されないように、孤立を維持しなければならないと信じる。

・わめき散らしたり、長文の非難文や弾劾文を書いたり、不機嫌で憎々しげに突然だんまりを決め込んだりする。

・たいていの人がこの種の行為に嫌悪感を持つので、孤立は急速に深まる。

・思考作用の歪みはこれまで以上にひどくなる。

・他者との交流はすべて、自分の脆い空間への侵略であると見なす。攻撃そして怖れは増大し続ける。

・自分の苦しみの程度を隠すことができる性格タイプもあるが、タイプ5は誰が見ても間違いなく不安定である。

・他者はその分裂の状態を見て、悲しみ、また、恐怖に襲われる。

・しかし、不健全なタイプ5の孤立は防衛としての攻撃なのであって、それによって介入を困難にさせる。

・「助けを必要とする」という気配を覚られることすら無力さと無能さへの怖れの引き金になって、病状を深刻化させる。

・ある程度は論理的に考える能力を保持していて、少しでも前向きの情報が入ると巧みに言い抜け、自分の暗く破滅的な人生の見方が誤っているかもしれないという可能性を否定する。

・自分自身や他者にまったく何の期待も持っていないし、外観と同様に内実にも希望のない現実の中に引きこもる。

・世界を怖がり、世界に立ち向かう力のなさを怖がっているので、暗くひねくれた幻想、他者への軽蔑観、自分の人生の空虚さに対する恐怖などが破滅的なほどにない交ぜになって苦しむ。

・行動したいし、過酷さでいっぱいになった頭を解放できることを何かしたいが、自分自身にも他者にも信頼が持てない。

・まだ異彩を放ち、有能であるかもしれないが、その虚無主義は、能力を何か建設的なことに使うことで自信を築き上げられる好機をすべてなくす。

・自分の攻撃に取り憑かれていても、結果が恐ろしくてそれを行動表出することができない。

・世界の中で何かを成し遂げたいが、態度が冷たく冷笑的になっているので、状況を良くするような活動にはまったく従事させてもらえない。

・何もせず、自分自身の頭の集中度だけは高まって、自分はその中にはまり込んでいく。

 

段階8ー怖がりの「異邦人」

・世界に対処する能力への確信が崩れる。

・他者との接触が少なくなり、怖れに満ちた思考が強まる。

・一人部屋に住んで、ほとんどその外に出ようとはしない。

・世界は薄気味悪い風景のように見える。

・歪んだ認識を通して世界を見つめ、恐怖に襲われ、絶望的になる。

・恐怖が広がり、強さを増すにつれて、すべてが恐ろしい暗示で満たされるので、何もすることができなくなる。

・恐怖症によって行動能力を失い始める。

・幻覚を体験することもある声が聞こえたり、すべてが大きく歪んで見えたりする。

・通常のタイプ5でも眠ることに悩んでいるが、不健全なタイプ5は文字通り眠ることができない。

・頭を休める方法の一つとして薬物やアルコールの使用を増やすこともある。

・不眠が続くと思考作用はさらに高まり、幻覚を生じるようになる。

・怖れと不眠症で疲れ切る。

・思考それ自体が生命を持つように思える。

・自分の思考が統御不能になる。

・繋がりを見つけ、類似点のない諸事実から結論を引き出す健全な能力は、今や逆作用として働く。

・実際には何の根拠もない事柄を関連づけ、しかも、神経症的なタイプ5はそれらが関連していると信じて疑わない。

・生きることは無益で恐ろしいことであると考える。

・日常の細かい事象に悪意を見出す。

 

・自分の恐ろしい思考と空想を止めることができない。

・自分でできることすらほぼ完全にできなくなっている。

・他者からの援助にはすべて抵抗する。

・人生は耐えがたいものになる。

・頭が恐怖でいっぱいになっているので、世界は恐怖に満ちたものになる。

 

段階9ー内側に爆発する精神分裂病者

・次第に分裂病的になり、精神の怯えている部分から離脱して、まだ残っていてその分裂に力を及ぼす感覚を与えてくれる着想や空想なら、どんなものとも一体化する。

・安全な場所はどこにも残されていないと感じる。

・世界の中の敵対する勢力や自分自身の頭の中の恐怖から、自分の身を守ることはもうできないと信じるに至る。

・自殺か、重症の精神障害に似た自閉症状態になる。

・何を見ても、それらすべてが恐怖と嫌悪となる。

・現実とのあらゆる接触を無意識のうちに断つことによって、現実から身を守ることもある。

・精神的な虚脱状態へと堕落し、このような生き方を続ければ、一種の精神分裂病に至る。

・知的な強さ、他者と関わる能力はすべて消え去る。

・環境からも、他者からも、自らの精神生活からも考え、感じ、行動する能力がなくなる。

・自分自身と環境との間に距離を置くことについに成功したが、それは、自殺や分裂病による分裂を通して自分自身を完全に放逐するという方法によってである。

 

感想

各段階の大凡の原文の文字数

段階1:1877字

段階4:3161字

段階5:6103字

段階6:4153字

段階9:1911字

 

世の中の大体の人間は「段階5~6」と言われている。段階1、段階9といった「段階5(転回点)」から離れた段階の人間程目にする機会が少ないためか、説明の量も少なめになっている。

 

段階5:

より健全な段階にいるときでも仮想現実を創り出すようになれば、段階5に住みつき始めたということである。通常のタイプ5は、仮想現実を探究することで得ようとしていると自分が信じているものすべてから引き離されるようなことは、誰にもどんなものにもさせたくない。

 

段階6:

通常のタイプ5は、就職面接に臨んだり自動車の運転を習うことはできないかもしれないが、想像の世界で、世界を征服し、核の絶滅から生き残り、恐ろしいオカルトの力を振るうことはできる。

 

この書籍は2000年に出版されたものだが、当時からそういった概念は健在だったらしい。仮想現実・及び想像上の世界というのは、現実離れしたものである傾向があるようだ。段階を落ちるほど尚更。

 

タイプによって段階が落ちた時の行動が異なるのは周知の事実。とすると「仮想現実」にどっぷりというのは、タイプ5に特に見られる現象ということになる。健全な段階ではタイプ5と誤認されやすいタイプ1は、段階が落ちても現実に(形上は)留まるのに対して、タイプ5は現実から遠ざかっていく。

 

質の悪い事に、段階5~6においても、口から飛び出す理論の全てが間違っているとは限らない。しかし「真理」に到達することはない。これを咀嚼すると、持ってくるデータ、理論といったものはそれなりに整合性が”とれてはいる”が、そこから行き着く結論を大きく誤ったり、確証バイアスの影響を強く受けたり、意見の異なる他者を見下すようになる。こういった傾向は段階4以上のタイプ5には見られなかった傾向である。

 

タイプ5は健全な段階、通常の段階のどちらでも皮肉やどきついユーモアを口にすることがあるが、最大の違いは「諦めからくるジョークか否か」だろう。段階の低いタイプ5では、「何をしても無駄」というのが本心であり、他者に対して攻撃的だが、健全なタイプ5のジョークは「タブーを吹き飛ばす」性質を持っている。簡単に言えば、通常~不健全なタイプ5のジョークが「嫌味」であるのに対して、健全なタイプ5のジョークは、周囲の人間を笑わせると同時に「気付き」をもたらすものだろう。

 

個性的なネーミングの各段階の名称の中でも目を引くのは「段階6ー挑発的な皮肉屋」という名称。段階6から7に落ちる事は余程の事が無い限り起こりにくいので、不幸なタイプ5の多くは「挑発的な皮肉屋」に長く留まる事となる。タイプ5は段階7以降は「引きこもる」傾向が強くなる。つまりタイプ5の9段階の中で最も社会的に「問題のある」段階かもしれない。この段階6の特徴は「想像上の世界で有能であろうとすること」である。幸いなことに、近年では自分の頭の中で想像上の世界を創造せずとも、書店の軽い小説のコーナーで簡単に購入することが出来る。(もし浮世離れしたタイプ5の為のものであるとしたならば、彼らがこの世界で何かを為すことはあるのだろうか)。

 

口調がリソに似てきたわ。性に合わん。正直「異●●●生」って段階6のタイプ5にバカウケしている物だと推測している。支持者層の口調や攻撃的な言動がタイプ5の段階6のそれとドンピシャなんだよな。とすると、世界において成せる役割は何もない事になる。廃れることは無い分野だが、社会的な地位を得ることはない分野だろう。外れたら手のひらくるりんする予定。

 

追記:

かなりコンパクトになった。内容はあるんだが長い。