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タイプ6ー不安と自信のなさをめぐる諸問題

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

  • 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本
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上記書籍を参考にしました。

 

 思考の三つ組に属する三つの性格タイプはすべて、不安をめぐる問題を持つ。しかし、タイプ6は根源的タイプなので、不安をめぐる問題は最も大きい。彼らは不安を最も意識している 「不安であることが不安である」 タイプである。他のタイプでは、不安を意識していないか、不安は無意識のうちに他の症 状に転換されている。たとえばタイプ5は、自分自身の体験と自分自身の間に距離を置くことで不安を追い払う。タイプ7は、絶え間なく活動し続けることで不安を抑圧する。これに対してタイプ6は、自分が不安であるということを自覚している。不安に抵抗することができるときもあれば、不安に屈服するときもある。

 タイプ6は、不安に対処するのに二つの異なった方法を採る傾向がある。「恐怖症的」反応と「対抗恐怖的」 反応がそれである。恐怖症的傾向の方が強いタイプ6は、依存的な態度を取ることで自分の怖れに対処することが多い。彼らは自分の不安をよく自覚していて、素早く他者に、それも特に権威者像に支援を求める。 自己不信がより強く、感情面でより傷つきやすく、タイプ4に似る。恐怖症的タイプ6は、特に安全を求めて行った先では、目立たないことと面倒を起こさないことを信条とする。葛藤が起きると、なだめ役に徹しようとすることがしばしばで、明確な指針と手続きの中にとどまることを好む。自分が依存している相手が自分を捨て去ることが怖い。

 より対抗恐怖的なタイプ6は、権威に疑問を抱き、ときには逆らうことになりがちである。恐怖症的なタイプ6よりも他者と対決しやすく、より疑り深いことが多い。自立的でありたいという決心も強く、他者に支援を求めることに抵抗する。その点で対抗恐怖的なタイプ6はタイプ8に似る。行動することで不安を抑 え込もうとし、通常の段階では、疑義を挟まれたりすると、強く防衛的に反応したりする。他者の立場を知りたくて、それがわかるように相手を攻撃的に挑発することもある。他者が自分をだましたり、利用しようとすることが怖い。葛藤が起きると、非常に対決的になり、けんか腰にすらなることがある。しかし、 その荒々しさの下では、恐怖症的タイプ6と同じように、怖れており、不安でいる。攻撃的な言動は、不安を直接に表出しているというよりも、不安への反作用である。

 タイプ6は完全に恐怖症であることも完全に対抗恐怖であることもない、ということを指摘しておくことは重要である。むしろ、タイプ6の人は誰もが、この二つの態度、ないし反応パターンを併せ持っていて、それを人生のさまざまなところで見せているにすぎない。たとえば、タイプ6の一人は、配偶者に対しては非常に攻撃的で対抗恐怖的であるが、仕事の場では恐怖症的で依存的であるかもしれない。別のタイプ6はその正反対ということもあり得る。二つの内のどちらを主なものとして身につけるかは、幼児期初期での体験による。ある場合には、教えられたやり方の基本は、「侮辱を甘んじて受け」て黙って従い、いじめっ子や敵対者から逃げることであった。別の子は、断固として誰にもいじめさせないようにし、いじめっ子や敵に反撃することを教わった。どちらの場合も、その教訓と体験を大人になっても引きずっているが、そのこと自体はどのタイプでも同じである。しかし、タイプ6の場合は、怖れや潜在的な危険に対する反応は、他のタイプ以上に中心的な問題である。一般にタイプ6は、特定の発達段階で恐怖症的な傾向が強く出て、 別の段階では対抗恐怖的な傾向を強く出す。事実、この二つの反応は、段階ごとに交互に現れるよう に思われる。この点は、この章の後の方で説明する。

 タイプ6ならば誰もが身を守るために、環境に存在する問題、特に他者との間の問題を予測できるように、異常なほど警戒を怠らない。質問する必要、細部や問題への注目、自分と他者との位置関係を知る必要つまりは被害妄想的傾向はすべて、現実の危険や想像上の危険から身を守るための試みである。

 その結果、タイプ6は、環境に対して常時警戒態勢を敷いて生きることを学ぶ。怖れがあるので、出来事を予知し、それに適した対応策を取れるように、人も環境全般も見守る訓練を積む。皮肉なことに、タイプ 6は、安全であると感じるために、頭の中に「危険」を抱えていなければならない。被害妄想的になればなるほど、完全に守られた状態に保とうとする。

 不安の根には、支えられていないという絶えることのない感覚がある。最も根本的なことは、自分で自分自身を支えられるかどうか疑っていることである。何をするべきかがわかる能力があるのに、自分でその能力を信頼しない。自分の決断が自分の安全に影響するときは特にそうである。少なくとも、後知恵を働かせ て自分自身を批判する傾向があり、決断した後で誤った選択をしたのではないかと怖れる。自分自身にあやふやさを感じるので、自分を支え安心させてくれる何かを自分自身の外で探す。それは、配偶者、仕事、信頼する友人、軍隊、宗教や信条体系、心理療法士、霊的な実習、尊師等々、制限はなく、タイプ6個人それぞれの境遇に応じてさまざまである。

 したがって、タイプ6は、自分を支える仕組みをいつも監視して、自分は安定していて安全であると確かめなければならない。物事はどのように動いているのか、自分は何に投資するか、どんな法的な問題が隠れているか文字通り自分の世界の安全を覆すようなものは、どんなものについても心配する。特に自分の協力者や支援者とは「連絡を取って」、自分がまだ「そのチームの一員である」ことを確かめないではいられない。通常のタイプ6は、他者が自分をどう感じているかを知らないことが多い。他者には自分を好きになってもらいたいが、自分を好いていることを疑うこともしばしばである。その結果、自分に対する態度を知ろうとしてその人を試し、承認か不承認かの証拠を絶えず探し求める。神経症に陥っていれば、他者を疑うあまり、被害妄想的になり、不安に駆り立てられ、大きく自信をなくして、人間として充分に機能することができない。

 

ユングのタイプ論において

 タイプ6は、ユングの内向型感情タイプに相当する。思考の三つ組に属してはいても、タイプ6は感情が不安によって影響されるので、主情的でもある。残念なことに、このタイプに関するユングの記述は、明快なものとは言えない。このタイプを記述するむずかしさを説明するためか、ユングは次のように述べる。

 

内向した感情の作用に知的な説明を与えることはきわめてむずかしく、大雑把な記述を与えることですらむずかしい。しかし、この種の感情の特異な性質は、それにいったん気づいてしまえば、非常に目につきやすいことがわかる。(C・G・ユング『心理学的類型』三八七頁)

 

 これまで見てきたように、この性格タイプを簡潔な用語で記述することは、その心理が絶えず変化するため、むずかしいことである。タイプ6を「両向性格者」、つまり、外向的感情と内向的感情の混合物と考えるとわかりやすいだろう。であるからこそ、不安がかき立てられた場合は特に、自分がしてしまったことに対して、それを埋め合わせるために反対のことをして反応する。その後でこの新しい状態に反応し、続いてすぐ次にその状態に反応しと、無限に繰り返す。たとえば、誰かに愛情を抱いているとする。そうすると、その愛情につけ込まれたり、捨てられるのではないかと怖れて、自分の熱意の対象であった当の本人を疑うようになる。しかし、自分の疑いに対しても不安になって、両者の関係がまだ大丈夫であるという確認を再び求める。相手からその再確認を得るやいなや、自分はあまり気に入られてはいなかったのではないかといぶかる。そのため、まるで当の相手を必要としなかったと言わんばかりに振る舞って、防衛的になることで過補償する。そして、それが続いていく。矛盾の塊のような人を理解するのが困難なときは、おそらくタイプ 6を相手にしているのである。

 タイプ6は主情的であるのに、最も近しい人に対してさえ自分の感情を直接には示さない。たとえばタイプ2がするようにことを理解することも大切である。似たようなことではあるが、人や世界をあまり 「バラ色に」は見ようとしないので、タイプ6が感傷的になることは滅多にない。しかし、健全から通常まで のタイプ6は、ほとんどの人が物事についてどう感じるかをかなりはっきりと出す。誰が好きで誰が嫌いかをわかっている。物事について「考える」ことには自信が持てないし、何を「する」かを決めることになれば特に自信が持てない。この自信のなさがあるために、誤った行動を取るのではないか、誤った信号を送る のではないかと怖れるようになる。彼らの頭は、するべきことについてさまざまな考え方がぶつかり合うので堂々めぐりをし、それにもかかわらず一方では同時に、人生で出会う他者が「本当には」何をしようとしているのかを知ろうとする。したがって、自分自身への両価性と他者への両価性が相まって、混合した信号を他者に送ることになる。あるいは、別の言い方をすれば、タイプ6は自分の感情特に不安に反応し、自分の感情ではなく、反応を人に伝える。非常に健全なとき以外は、彼らの頭には実際には何があるのか、他者にはほとんどわからない。

 こういう理由から、自立と感情の安定、特に不安からの解放を克ち取ることが、彼らにとって非常に重要である。従順になりすぎると自尊心が傷つく。邪険に扱われている人のように、他者に対して劣等感を感じる。一方、自立を求めて攻撃的になりすぎると、自分に安心を与えてくれる当の人を遠ざけて、何か恐ろしい罰を加えられるのではないか、と怖れる。タイプ6が直面する挑戦は、性格の両側面を共に維持し、両面の間で起きる衝突から生まれる緊張を和らげる手段を見つけることである。それが見つかれば、相補的な一つの存在健全な人間としての自分自身を形づくることになる。

 

感想

タイプ6がFiと言われてしっくりこなかったんで、終盤の記述からタイプ6はSiに該当するとして解釈したんだが「FeとFiの混合」と言われて納得した。しかしタイプ369ってユングでの該当先を探すのが難しい感が否めない。