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タイプ5ー安全と不安をめぐる諸問題【解説版】

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

  • 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本
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上記書籍P224~227を参考に作成しました。

 

思考の三つ組のタイプ5

・環境は予測不可能であり、潜在的に脅威となるものとして怖れる。

・不安全ということに問題を抱える傾向がある。

・自分は無力であり、世の中にたくさんある危険に対しては自分自身を守れないと感じる。

・自分は他者と同じようには機能する能力はないと信じている。

・世の中を適切に生きていくのに必要であると自分が感じられる技術と知識を獲得することを、優先順位の第一番にする。

 

根源的恐れ

根元的怖れ…無力で無能であること

 

・根元的怖れは、タイプ5の行為に大きく影響する。

・自分個人の資質や能力は限られていると信じるので、行動や必要を切り詰めることで不安に対応する。

・不安を感じれば感じるほど、必要を縮小する。

・自身の必要をあまりにも切り詰めると、自分が与えることができると感じる以上のものを他者が期待していると思うようになる。

・怖れが高じると、タイプ5は世の中や他者との結びつきを避け始める。

 

健全な段階

・人生に加わって自分の認識を吟味しているので、現実をあるがままに観察することができ、複雑な事象を即座に把握して理解することができる。

 

通常の段階

・その認識は歪んだものになる傾向がある。

・思考はいっそう複雑になって、ますます不安が強くなる。

・世の中から引き下がっていけば、世の中に対応していけないという怖れだけが高まっていく。

 

不健全な段階

・生きていくための基本要件すらも、言いようもないほど怖いもののように思う。

・ほとんどすべての人との接触を断ってしまう。

・孤立すると、自分自身についても現実についても、完全に歪んだ概念に取り憑かれる。

・その考え方は極端にばかばかしいものにまで発展する。

・完全に恐怖に取り憑かれる。

 

不安をめぐる諸問題

・タイプ5は客観的に現実を認知することが困難であるといえる。

・どんな人にせよ、どんなものにせよ、自分や自分の思考に影響を与えるのではないかと怖れる。

・通常のタイプ5でさえ、自分の独創による観念に執着する事がある。

・しかし、自分自身の観念と認識だけを頼りにするし、それを現実の世界で試すことはしないので、タイプ5は現実との接触を大きく失うことになる。

 

個人的な要約:

通常のタイプ5は、自身の頭で作り上げた独創による観念だけを頼りにする。しかし、それを現実に試すことはしない。つまり、下の段階に行くほど、現実とかけ離れた思考が強くなる。タイプ5は元々、現実をありのままに認識する事が得意ではない。

 

通常から不健全な段階

・環境について持った自分の認知が妥当かどうか確信が持てない。

・何が現実で何が自分の頭の産物なのか見分けがつかない。

・奇妙な現実解釈は、事実であると次第に確信するようになる。

・最後には、恐怖で行動することができなくなる。

 

個人的な要約:

事実と自分の解釈の区別がつかなくなる。更に進むと、自分の歪んだ認知を事実と思い込むようになる。

 

ユングのタイプ論において

タイプ5はユングの内向型思考タイプに相当する。

 

・タイプ5の特徴は、主観的思考タイプといえる。

・タイプ5の思考は外の環境に向けられていることが多く、その中にいて一層安全でいられるように環境を理解したい。

・タイプ5の思考は、自分自身の外部に存在するものを知る必要から、そして同時に、環境を理解できないときの不安から生まれる。

・タイプ5が世界に適応するため、そして、世界から身を守るために思考を用いるのは、これが理由である。

 

個人的な要約:

タイプ5が思考するのは、外の環境を理解し、身を護るためといえる。外の環境を正確に理解できるかどうかが、死活問題に直結するんで、思考に特化しているともいえる。

 

現実との接触と思考への没頭について

健全なタイプ5において

・結果的に、健全なタイプ5ですらも、腹の底からの体験という意味では、あまり深く根差してはいない。

・他者がほとんど何も見ない、もしくは、まったく何も見ないところで、何かしら意味のあるものを発見する。

・ごくわずかの体験から非常に多くの知的な利益を得る。これは大発見に繋がることもある。

通常~不健全なタイプ5において

・しかし、世界を観察することを止め、その解釈に関心を集中させると、タイプ5は現実との接触を失う。思考と夢に没頭しすぎるようになる。

・自分の人生にはほとんど何の実際的な影響を持たない、仮想の現実についての考えや空想に長い時間を費やすようになり、それがさらに怖れを深める。

 

個人的な要約:

実際に体験することや、観察することをせず、自身の思考に没頭するようになると、通常の段階以降に割り込んでいる事になる。更に下の段階では、非生産的な行動が多くなる。リソは9段階の解説で「仮想現実を作り始めれば、段階5に住み着き始めている」と指摘している。

 

個人的な考察

「主観的思考タイプ」の「主観的」という言葉は、現実をありのままに認識せず、自身の思考を通じて認識するという意味か。タイプ5の思考の原動力が、客観的に現実を認識することへの困難さによるもの、というのは「補償」に似ている。

 

段階によって差はあれど、多かれ少なかれ「妄想的な」認知が含まれていることになる。その差の補正のために、現実への接触が必要であると。極論、そんなに思考が正確という訳ではないことになる。