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タイプ8ー攻撃と抑圧をめぐる諸問題

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム

  • 作者: ドン・リチャードリソ,ラスハドソン,Don Richard Riso,Russ Hudson,橋村令助
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本
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上記書籍を参考にしました。

 

本能の三つ組でのタイプ8

 本能の三つ組に属する三つの性格タイプはどれも、攻撃と、抑圧の結果として生じる発達の歪みをめぐ る共通の問題を持つ。これらのタイプはどれも攻撃的な衝動を持っていて、それは完全に抑圧されるか(タイ プ9)、理想的な仕事に昇華されるか(タイプ1)、力尽くで表に出されるか(タイプ8)する。また、これら三 つのタイプはどれも自己のある側面を抑圧していて、その結果、性格に特徴的な効果を生み出している。し かし、共通していることは、どのタイプも自分に悪いところがあるとは考えていないことである。重大な問 題はすべて、自分自身の外部の環境の中に存在すると考える。その環境をタイプ8は支配し、タイプ9は無 視し、タイプ1は改善しようとする。さらに、抑圧のお陰で、自分たちの行動がもたらす結果について不安 を感じないですんでいる。そのため、感情面での葛藤や自己不信に比較的邪魔されることなく、自分の生き 方に精を出すことができる。要するに、こうした性向は、これらのタイプにとっては問題を単純化するが、 他者にとっては人生をむずかしいものにすることになる。

 

タイプ8の抑圧

 一見したところでは、タイプ8が何を抑えつけているのか、知るのはむずかしい。自分自身や自分の考え を主張することにほとんど問題を持たないのは確かであり、他者と意志を伝え合うときは、率直に要領よく することを好む。勇敢になれるし、自分の愛する人たちや自分が信じている物事のためを思って、あるいは、 単純に自分自身の利己主義のために戦いを引き受けるつもりもある。彼らは盛んな欲望を持ち、自分の快楽 を楽しむ、であるとすれば、自分自身に許していないものは何なのか?

 

タイプ8の恐れ

 基本的には、タイプ8は、他者に支配され、傷つけられ、統御されるという怖れに駆り立てられている。 これまで見てきたように、彼らは世界を明らかに共食いのような激烈な競争の場として見ており、しかも、 自分は食べられるつもりはない。そのため、人生の厳しい現実に対して防御が下がらないようにし、自分自 身をたくましく鍛えなければならないと信じる。しかし、それをするには、自分自身の優しさと傷つきやす さを抑え込まなければならない。

 

タイプ8の子供時代

 タイプ8は子供としても非常に感受性が豊かであるのがふつうなのに、そのエネルギーは強く、生まれな がらに豊富なために、大人から抵抗を受ける場合が多く、怖れられすらする。その活力は友人を引き寄せる が、その活力で威された人や、若いタイプ8を攻撃する人たちと、それとなくでも、あるいは、かなりあか らさまにでも、戦いを交えもする。その結果、自分自身を鎧で固めて人生に立ち向かう決心をすることを学 び取るが、そのために生まれながらに持つ感受性と優しさを犠牲にする。タイプ8は、ほとんどの人が子供 時代に大きな危機を体験した記憶を持っている。その場面ではとても寛容でいられる余裕はなかったと思っ たと言うし、それは人生での最大の悲劇の一つであると心底から感じている。

 しかし、悲劇であろうがなかろうが、タイプ8は自分自身をたくましく鍛える決心を固めたのであるし、 であるからこそ、自分の傷つきやすさ、柔らかさ、愛への欲求、助けを求める能力などはすべて抑え込んで おかなければならない。中でも抑え込まなければならないのは自分自身の怖れであるが、それは、自分の自 立と強さに対する最大の脅威を秘めているからである。もちろん、内面では他の誰とも同じように怖れてい るが、タイプ8は、自分の怖れができるだけ意識に刻み込まれないようにすることを学び取っている。怖れ が意識に刻みつけられでもすれば、その怖れと直接対決できるようなことにわざと挑戦しようとする。高い 所が怖いとすれば、岩登りやスカイダイビングを覚えようとする。動物が怖ければ、狩猟をしたり、未開の 地でトレッキングをしたりする。タイプ6のところで対抗恐怖の側面を説明したが、タイプ8も実際には卓越した生き方に対して対抗恐怖的な接し方をする。しかし、皮肉なことに、統御され支配されることを怖れ るタイプ8は、最後にはまさにこの怖れによって統御され支配されることになる。

 

人との結びつき

 タイプ8が自分の傷つきやすさを抑え込むことでもう一つ犠牲になるのは、他者との結びつきである。健 全なタイプ8には気持ちが大きく陽気な性向を見ることができる。それは彼らが生まれついて持っている感情の状態である。しかし、怖れに屈服していくのにつれて、他者を自分の側に置いておくだけの余裕は持て ないと信じるようになる。信頼することがむずかしいことに気づいて、自分には他者は必要ないと自分自身 に信じ込ませようとする。彼らはまた、心を頑なにして、他者が自分のまわりにいるのは、その人たちが何 か必要とするものを自分が持っているからである、と自らに語りかける。これは特に悲しいことであるが、 それは事実として、タイプ8は他者が自分を必要とすることがわかることがあるとしても、他者が自分を愛 しているとは信じないことがしばしばあるからである。しかも、自分がどれだけ他者を求め、他者を愛して いるかを認めるのが怖い。

 

感想

ナランホ版と丁度比較しやすい内容。やはり互いに焦点を当てる部分や、重視する部分が異なっている。リソの方が幾分情緒的なように見える。著者の性格はともかく、リソはタイプ4のノリ、ナランホはタイプ5のノリにも見える。

 

タイプ8は子供としても非常に感受性が豊かであるのがふつう

リソ版

 

それは怠惰(タイプ9)、つまり感覚運動的気質に近い関係を持ち、「嫌悪(タイプ6)」や「切望(タイプ3)」(三角形の他の二点)よりも認知の曖昧さや「無知(タイプ9)」が優位を占めていることを示している

ナランホ版

 

リソはタイプ8が感受性が豊かであると解釈しているのに対して、ナランホは鈍感なタイプと解釈している。結構大きな解釈の違いかもしれない。

 

この性格の特徴である活気に満ちて生きることへの渇望は、その背後に潜む生き生きした生の欠如を補償する試みと言ってよいだろう。

ナランホ版

 

まじまじ見ていると、両者でタイプ8の根本の解釈がだいぶ違うように思われる。