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【タイプ1】1.核をなす理論、術語、およびエニアグラム上の位置【解説版】

性格と神経症―エニアグラムによる統合

性格と神経症―エニアグラムによる統合

 

P39~42を参考に作成しました

 

憤怒とは

憤怒は三つの面から考えられる。

・第一に『内面の怒り』

・第二に『言葉にほとばしり出る怒り』

・第三に『行動化した怒り』

 

怒りに対する反動形成

・上記の怒りの定義では、完全主義のタイプ1の特性は理解できない。

・心の中では怒ってはいるが、タイプ468の怒りほどはっきりした形では現れない。

・怒りを表現する際に、その言葉を選ぶ点が特徴的なタイプ。

・怒りの表現は極めて論理的な形で行なわれるため、相手も自分も気が付かない。

・怒りを、慎重で善意に満ちた態度に代替する。

 

イチャーゾの見解

・イチャーゾはタイプ1を「怨恨自我」と呼んだ。

・これはタイプ1の抱きやすい感情、単に苛立つというよりは、抵抗し独断的な要求をする傾向を心理的により的確に表現している。

・あるがままの現実を、自分が感じたことや、あるべき姿に照らして否定する。

 

反本能志向

・無意識の怒りが表出される最も典型的な形は、徳の見せかけにおいてである。

・善意で立派すぎる性格は、怒りと破壊的傾向への防衛として生じたものである。

・対人関係のあり方はコントロール過剰で、洗練されすぎている。

・タイプ1の反本能志向はきわめて顕著である。タイプ1に当てはまる名前、明白な精神病領域にも適用しうる名前は「完全主義」である。

 

完璧主義

完全主義は、認知上の偏り、義務と快楽、沈着と軽率、勤労と娯楽についての不均衡を内包している。

 

肛門期

エリクソンの見解…肛門期の問題を括約筋のコントロールと歩行を学ぶ時期に生ずる自律性に由来するもの。

アブラハムとフロイト…排泄物で自分の体を汚すことの禁止が強迫的な潔癖につながることに初めて注意を喚起した。

著者はエリクソンの見解を評価しているが、アブラハムとフロイトの見解も「初めて注意を喚起した」点で称賛に値すると述べている。

 

タイプ9とタイプ2の間で

・タイプ1は「心理的怠惰」の傾向を持つ上部の三つの性格(タイプ912)に属する。

・強迫神経症者のほとんどが自分を外向的だとする事実とは逆に、この主張そのものがタイプ1の心理面への関心の欠如を示している。

・タイプ1はどちらかといえば外向性格者であるが、同時に自分の持つ洗練さと知性への評価の一部である、内向的自己理想を持っている。

・タイプ1はタイプ9と2に挟まれているが、これは完全主義性格が単に「反内向性」ではなく、誇り高いことに思いをいたさせる。

・実際に誇りという語は、時として完全主義者の貴族的で傲慢な態度に用いられている。 

 

強迫性人格障害

・強迫性人格障害についての論文が最も多く書かれている。

著者の個人的な見解…それはこの人格障害が最も明白で診断しやすいからだろうが、ヨーロッパでしばしば強迫者を指して用いられる「アナンカスティック(制縛的)」という語の使用による混乱があるように思われる。また、精神分析の「肛門性格」症候群という語も、時には本来の強迫性性格者に用いられ、他の時には強迫的に見えるがより抑制された分裂病質の人を指して用いられているようである。私の経験では自我乖離性強迫の背景には、潔癖さと秩序愛が自我親和的である強迫者ではなく、分裂病質性格がより多く見られる。

(分裂気質の人間が強迫性障害に振り分けられてしまう事があったため、やたら数が多い説を唱えている)