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キャラクター性格考察の内容説明

この記事は?

ありがたいことに「キャラクター性格考察」を行った作品のファンの方が、作品を通じて、類型論や特性論に興味を持って頂けるケースがあります。

 

この記事は、作品を通じて類型論や特性論に興味を持った方へ向けた「類型論を使って、どのようにキャラクターの性格を考察しているのか?」についての説明記事です。

 

 

キャラクター性格考察で使っているツール

当サイトでは、キャラクターを考察する上で「MBTI・エニアグラム・エゴグラム」の三種類のツールを主に使用しております。

 

MBTIとは

心理学者ユングの理論を元にした「人間はそれぞれの心理機能によって、16タイプに分類できる」というツール。

 

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心理学者のユングは、人の認知のスタイルについて、8つの要素を発見した。

 

外向機能

・外向感覚(Se)…外界の人や物をそのまま知覚する機能

・外向直観(Ne)…関連性やパターンを素早く知覚する機能

・外向思考(Te)…客観的な事実に基づいて判断する機能

・外向感情(Fe)…人の感情や要求に基づいて判断する機能

 

内向機能

・内向感覚(Si)…過去の事実や情報を蓄積し知覚する機能

・内向直観(Ni)…長期的な視野で、一貫した方針を知覚する機能

・内向思考(Ti)…物事を自身の論理に照らし合わせて判断する機能

・内向感情(Fi)…自身の価値観に照らし合わせて判断する機能

 

これら8つの機能の内、我々は「一番得意な機能と、一番苦手な機能」をそれぞれ持っている。

 

外向感覚(Se)が得意な人…内向直観(Ni)が最も苦手

外向直観(Ne)が得意な人…内向感覚(Si)が最も苦手

外向思考(Te)が得意な人…内向感情(Fi)が最も苦手

外向感情(Fe)が得意な人…内向思考(Ti)が最も苦手

 

例えば「内向思考(Ti)が得意なキャラ」は、物事を自身の論理に照らし合わせて判断する事には秀でているが、最も苦手な「外向感情(Fe)」、人の気持に配慮しながら行動することは苦手、ということになる。

 

ここまでが心理学者ユングの報告した「ユングのタイプ論」。MBTIはこのユングの理論を発展させたもの。

 

MBTIでは、その人の心理機能を得意な順番に4つに並べて、16のタイプに分類した。

各タイプの

先頭の機能…最もそのタイプの人間が得意とする「主機能」

2番目…次点で得意な、主機能を補佐する「補助機能」

3番目…弱点を補うための「補助機能」

4番目…最も苦手な「劣等機能」

 

つまりユングの理論に加えて、2番目と3番目の機能が追加された形になる。

 

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何故心理機能は8つあるのに、どのタイプの人間も4つの心理機能しか書かれていないのかというと、実はこの4つは「元々意識して使える得意な機能(前2つ)」と「今後発達させていく必要がある機能(後ろ2つ)」になっている。

 

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実は「内向思考(Ti)」を得意とするタイプは2つある。INTPとISTP。この2つのタイプの違いは、2番目の補助機能。

 

ユングは2番目の補助機能による違いを重視しなかったが、MBTIでは、この主機能と補助機能の組み合わせで、我々は主な行動を決定しているとされる。

 

キャラクターとMBTI

我々が得意な機能によって16タイプに分かれるように、架空の人物も作中の行動から見える機能によって、16タイプに分類出来る。

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作品のキャラクターに16タイプを当てはめていくと、似ているように見えるキャラクター同士は、16タイプも同じタイプ、ないしは類似のタイプであることが多い。

 

作品によっては、登場するキャラクターのタイプに特徴的な偏りがある。

例)この組織は全員T型(主機能、補助機能までに内向か外向かに関わらずTが入っている)で、息が詰まる傾向がある。

 

MBTIを通じて、そのキャラが認知していた視野を考えると、今まで理解しにくかったキャラの行動の心理が理解出来る…かもしれない。MBTIの心理機能は、問題解決の方法に大きな影響を与える。

 

エニアグラムとは

人は生まれてきた後、養育者や養護者、つまり親の関心なくしては生きていくことが出来ない。この親の関心を買おうとした方法によって、人は9つのタイプに分類出来る。

 

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この親の関心を買おうとした方法は、その後の対人スタイルにも反映される。これらはやがて、我々の性格となっていく。これら9つの性格タイプは、いい面と悪い面を持ち合わせている。

 

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精神状態が良いときはそのタイプの良い面が、精神状態が悪いときは、そのタイプの悪い面が出やすい。その精神状態の良さを「段階」という言葉で表す。

段階1~3…健全な状態

段階4~6…通常の状態

段階7~9…不健全な状態

 

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この9つのタイプは、円形を成している。それぞれのタイプは互いに関係がある。

 

各タイプの矢印の先のタイプ…不健全な時に動く方向。動いた先のタイプの悪い特徴が出てくる。

各タイプの矢印の反対側のタイプ…健全な時に動く方向。動いた先のタイプの良い特徴が出てくる。

 

矢印の先のタイプに動いて悪い特徴が出てくることを「分裂」

矢印の反対側のタイプに動いて良い特徴が出てくることを「統合」という。

 

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上の9タイプは、更に細かく分割出来る。同じタイプの人でも、隣接するどちらのタイプに近いかによって、印象が大きく異なる。

 

例えば同じタイプ5の人でも、

・タイプ6に近い人を「5w6」

・タイプ4に近い人を「5w4」

と呼ぶ。w(ウイング)が違うと別のタイプのように見えるが、根源は同じ。更にウイングは重さによって、重度・中度・軽度に分類出来る。

 

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このウイングの概念に段階の概念を足すと、このような図となる。キャラクターが、このエニアグラムの円周上のどこに位置しているのかを判断していく。

 

キャラクターとエニアグラム

キャラクターにも過去がある以上、エニアグラムは適応出来る。

 

エニアグラムのタイプは親の関心を買おうとした方法、つまり生存戦略とも言える。そのタイプの得意な能力が活かせない状態や、そのタイプの恐れることが起きそうな状態は、そのキャラにとって大きなストレスとなる。

 

特に、そのタイプが最も怖れていることを「根源的怖れ」と呼ぶ。

 

タイプ2:人から求められず、愛される価値がない

タイプ3:値打ちがない

タイプ4:自分には存在意義はない、取るに足らない存在だ

タイプ5:無力で役に立たず無能なのではないか

タイプ6:誰からも助けを借りずに自力で生き残ることは出来ないのではないか

タイプ7:激しい痛みと手痛い喪失

タイプ8:他の人たちから危害を加えられたり支配されたりするのではないか

タイプ9:奪われ引き離されるのではないか(長続きしない)

タイプ1:腐敗堕落し、不道徳で、不完全であること(調和がとれていない)

 

キャラクターはタイプの統合や分裂、ウイングの重さ、根源的怖れなど、エニアグラムの定義の多くで解釈することも出来る。特に、エニアグラム各タイプの核心を突いた場面は、記憶に残ることも少なくない。エニアグラムの根源的怖れの強さから、そのキャラの過去が推測出来ることもある。

 

エゴグラムとは

こちらは非常に知名度が高く、多くの現場で使用されている、エビデンスの認められたツール。

 

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人の自我状態を5つの尺度に分けて考える。各尺度の意味は「エゴグラムの尺度の意味」に記載してある。

 

この各尺度の得点の構成によって、我々の言動や行動の一部は決定される。

 

 

キャラクターとエゴグラム

エゴグラムの尺度の一部は、そのキャラの過去や、自我状態を知る上で有効な手がかりとなる。1点単位で細かく当てるのは困難なため、おおそよの傾向を示している事が多い。

 

まとめ

「何故キャラクターの性格を考察しているのか?」というと難しいが、作品を見ていて「何かこのキャラクターの行動が理解できない」「この作品のキャラ描写は違和感がある」といった現象を説明できるから、というのが一応の目的。

 

「何故かこの回だけキャラが別人のように見える」

…その回だけエニアグラムのタイプが変わってしまっていた

「このキャラってこんな発言するやつだったか?」

…MBTIタイプが不明瞭過ぎる

 

といったように、ツールを使うことで納得の行く説明が出来ることもある。我々の経験として、エニアグラムのタイプが絞れなかったり、MBTIタイプが不明瞭過ぎる場合には、何かしら描写に問題が合った可能性もある。

 

ここまで非常に大雑把な説明になってしまいましたが、それぞれのツールに興味を持って頂けたら、「真面目なMBTI解説」「真面目なエニアグラム解説」「真面目なエゴグラム解説」にも目を通して頂けると、より詳しい内容になっています。