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⑩犯罪・非行 犯罪と人格要因 ~低自己統制尺度~

犯罪と知能

書籍によって差異はあるが、知能を適応能力と解釈した場合には、犯罪者と知能について無関係ではないとする書籍もある。

 

ここでは挙げないが、知能指数と犯罪について、グラフを使って詳しく解説した書籍もある。興味のある方は大きな書店の、心理学系の棚に置いてあることがあるので見てみて欲しい。(現在インターネット上では出回っていないデータ)

 

やはり犯罪者の知能を語る際にも、ウェクスラー式知能検査(WAIS)が登場する。主に「言語性知能」の低さと犯罪が関連付けられる。(あくまでもWAISⅢ現在の話)

 

犯罪とビッグ・ファイブ(FFM)

犯罪者は主に「協調性」と「勤勉性」が低得点であると指摘されている。

 

参考:ビッグ・ファイブの尺度

・外向性

どの程度外向的であるか

・調和性(協調性)

他人と調和的にやっていけるか

・誠実性(勤勉性)

まじめに役割をこなすか

・神経症傾向(情緒安定性)

情緒が安定しているか

・経験への開放性

 

犯罪と衝動性(自己統制能力の低さ)

これについては、多くの研究者が言及している。

 

ゴットフレンドソンとハーシー「殆どの犯罪は、努力なしに欲求を満たそうとする行為である。大体自己統制能力が低い」

グラスミックス「低自己統制尺度は『刹那主義』と『利己主義』から構成されている」

 

刹那主義とは:

・目の前の快楽を追求する『衝動性』

・努力や手間を惜しむ『単純課題思考』

・スリルや興奮を求める『リスク・シーキング』

・身体活動を好む『身体活動性』

 

利己主義とは:

・自分の都合だけで行動する『自己中心性』

・自分が不便な目にあうと激怒する『易怒性』

 

上記の区分は参考書籍P332に習ったもの。一部用語の違いなどに注意。

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グラスミックスの報告した要因は、全体図だとこのような構成になっている。

 

犯罪とパーソナリティ障害

DSM5の10種のパーソナリティ障害の内「反社会性パーソナリティ障害」と「猜疑性パーソナリティ障害」に関連する。

 

反社会性パーソナリティ障害(B群)…そもそもの診断基準に、法的な侵害行為に関する記述が含まれている。

 

猜疑性パーソナリティ障害(C群)…こちらは意外かもしれないが、猜疑心や思い込みが攻撃的な反応に繋がることがある。

 

特に反社会性パーソナリティ障害は、独自の区分を用いて細分化して解説した書籍も存在する。ステレオタイプなもの以外の反社会性パーソナリティ障害について言及している書籍は必見。しかし心理学検定では全く登場しない。完全に趣味の範疇。

 

その他の人格要因

上記の区分以外にも、犯罪との関連が研究されているものがあるが、執筆時点の心理学検定では登場していない。

 

特にエゴグラムは犯罪とセットで語られることがあるが、心理学検定に登場しなかったので除外。

 

参考書籍

心理学検定 基本キーワード[改訂版]

心理学検定 基本キーワード[改訂版]

 

P331~332を参考に作成しました。