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悪人架空例4〜天下一の極悪人〜

はじめに

皆んな、元気かな!…あのな、昔から言っているが、私の記事を真に受けるなよ。特に最近は悪魔アロセスとの嘘800バトルの最中だからな。


アロセス様の顔面をボコボコにした犯人(水の疫病神)を探し出したら、一つ面白い話をしてくれたんだ。悪魔の中での作り話だそうだ。人間の実話を面白半分でチャンポンした作話だそうだ。


(悪魔特有の価値観なんで、一部人によっては不愉快な描写を含むと思うわ。ほぼそのまま書き出しているんで、閲覧注意な)

 

①嫉妬深いおとこ

時代としては江戸時代にあたる話だそうだ。家は借金まみれ、実の母親は床に伏し、幼い妹を残して父親は死んだ。そんな不幸な青年がいた。


青年は背丈は高いものの、体格の割には要領が悪く、判断の付かない節があった。自信がない割には嫉妬深く、必要以上に復讐を試みる気性だった。


ある日、街で喧騒に巻き込まれ、偉い商人の高価な茶器を割ってしまった容疑をかけられた。…自分には逃げる足も、弁解できる頭もない。それに、日常生活に疲れ切っていた。


このまま冤罪を呑んで死んでしまいたい。しかしそうは問屋が下さなかった。その場で斬り殺してくれるどころか、あれよあれよと言う間に、冤罪が降りかかってきた。「お前は何時ぞやの蛇男だな」…青年は化粧をすると、中々に映える顔立ちではあった。


「自分には化粧をする金もありません。人を誑かすなどもってのほかです」幸いにも、青年の身なりと生い立ちを考えれば、そんな暇はなかった。毎日仕事と家事に追われていた事が、冤罪を晴らしてくれた。

 

②冷静な商人

商人も冷静に考えてみれば、青年にとんでもない言いがかりをつけてしまった事に気がついた。「やれやれ、申し訳ない。こんな真面目な青年を疑うなんて。…もし宜しければ、ウチの劇場で役者でもどうかね?」


青年には今の仕事を続けるだけの気力はない。いっそ賭けに乗ってみるのも悪くない。そうすれば、妹と母親に心配をかける事もなくなる。自分は最初から要らない男なのだ。男は商人の誘いに乗った。

 

③華配り

青年は家族も名前も生い立ちも捨てた。


化粧をしてしまえば、誰もあの「不器用な男」だとは気が付かなかった。美しく繕うと、別人の如く立ち振る舞いが変わる人間だった。周囲からは期待の若手役者だと受け取られた。


………。


やがて青年は、下駄を履いて怒鳴り散らすようになった。周りは、あまりにも美しすぎた見てくれの反動だと考えた。典型的な「田舎から来た余所者が、チヤホヤされて調子に乗った」と受け取られた。


青年は知る由もなかったが、彼の素顔を広めた者がいた。…青年も薄々気が付いていた。妹か誰かが、自分の素顔を売り渡したのだろう。それか、自分の見てくれと人気に嫉妬したのだろう。


青年は「誰か自分の敵がいる」と思い込むと、手に負えない性分だった。演劇には出るが、日に日に憤怒に取り憑かれやすくなっていった。


商人は青年の活躍に期待していただけに、酷く落ち込んだ。…彼は今に「皆の人気者」になると思っていたのだが。

 

④裏切り者がいる

商人は青年を問い詰めた。「君は酷く怒りやすくなってしまったが、一体何があったんだ?」


青年は自白した。「誰か自分の素性を広めた者がいる。…そんな薄情な口軽が仲間にいるなんて、考えたくもない」


…商人はすこぶる頭が良かった。そして商人も自覚した。この青年は役者として使うより、頭脳派だったらしい。「人を操る術をよく心得ている」


(商人から見て、確かに「人の素性を気軽に言いふらす輩」が部下にいるのは望ましくなかった。いかんせん「自分も秘密が多い」)


青年は薄々知っていた。「この商人は利害が一致すればすぐに動く。そして自分と同様に敏感だ。…その場しのぎにはなるだろう」


商人は数日後に青年に告げた。「どうやら君の妹が、君の情報をお金で売ったらしい」


商人の話が真実かどうか、青年に確かめる術はない。今更妹に会いに行く勇気もない。ただ青年に対する不快な視線は直ぐに収まった。他の大手で恋愛スキャンダルが起きたらしい。人の噂は長くは保たない。

 

⑤賢すぎる商人

青年は役者を降板するように商人に勧められた。商人にも個人的に事情があるらしい。「どうにも最近の若者は信用出来なくてね。古株も頭が悪い。君を雇うしかなさそうなんだ」


青年は薄々知っていた。この商人も落ち目らしい。しかし、商人の言い分にも一理ある。自分は人前に出るには、少々気性が荒すぎた。案外、後ろに回るのも悪くない。その方が…面白い事にはなるだろう。本当に面目ない。


青年は商人の片腕として再び雇われた。役者だった頃の人脈もある。商人の仕事内容は、詳しくは知らない。


商人は個人でも有能だが、何故か隣に人を置きたがる。彼に片腕など必要なのだろうか?


商人は青年の不信にいち早く答えた。「最近は恋愛スキャンダルが多くてね。僕は未婚でいたいんだが。…誰か他の看板女優に噂が立つと面倒なんだ。いっそ綺麗な男を横に置いた方が、まだマシだと思わないか?」


成る程、納得した。自分は責任を押し付けるために雇われた訳では無さそうだ。…青年は商人よりは愚かだった。商人からしてみれば「どちらでもいい話」だった。このまま様子を見ればいい。何もいない事が最も困る。


「物でも人でもいい。何かしらがあれば、ものは言いようだ。いくらでも言い繕える。…大事な事は、より多くの詭弁の機会を与えてくれるものを側に置く事だ」

 

⑥愚かな青年

青年はふと考えた。普段は仕事に追われているのだが、偶然熱発で休みを貰えた。高熱にうなされて、遠い昔の初恋の相手を夢に見た。


………。


青年の初恋の相手は、道にそよいだ四葉だった。「誰か私を救ってください」そう語りかけているような気がした。群れをなす花畑の中で、彼女だけが浮いていた。


四葉を摘んで家に帰る途中、ふと強い風が吹いた。四葉は風に拐われて、少し先の道に舞い落ちた。青年は要領が悪い。四葉を落とした事に気がついたのは、自分で四葉を踏みつけた後だった。…青年は思わず笑ってしまった。


………。


青年は夢から醒めた。青年は最早「自分の行く末において、自分は一切干渉出来ない」と気がついた。青年は突然気が狂った。夜中に宿場を抜け出して、自宅へと駆けて行った。追い詰められた本能だった。


商人は薄々気が付いていた。あの青年は中途半端だ。だから苦しい思いをする事になる。


(あと少し愚かなら、楽に死ねただろうに。あと少し美しければ、嫁ぎ先もあっただろうに。あと少し勇敢ならば、自分を打ち倒す事も出来ただろうに)

 

⑦花を盗んだ

自分にとって、楽しかったのはいつだろうか?笑った事はあっただろうか?本来は今夜、殺される運命にあったのではないだろうか?


「自分は生きていてはいけない人間だった」結論が先に出た。自分は本質として、極悪人だったのだ。自分は花を踏みつけて笑うような人間だ。妹も自分の本質を知っていたから、自分を売ったのだ。自分だけが、自分の性を知らなかった。


青年は酷く癇癪を起こした。自分も大概だが、自分の妹は、自分を裏切ったのだ。もっと早くに、兄の本質を教えてくれるべきだったのだ。それが妹の本分だろう。

 

⑧録でなし

家の景気は、大して良くはないようだ。兄を売って得た金を、上手く生かす事は出来なかったようだ。


家の周りを漁ると、母親の墓が見つかった。無駄な延命治療でも繰り返したのだろう。愚かな母親、愚かな妹。自分の失態を隠すには充分な証拠だ。


自分も大概だが、妹はもっと醜悪だ。幼い頃しか知らないが、あれは到底美人に育つ顔ではなかった筈だ。


…商人の腰巾着をしていた頃の悪癖だ。鍵開けには慣れきっていた。やはり家には誰もいないようだ。夜遅くに実の兄の帰りを待つ事なく、夜遊びに呆けているのだろう。妹の事情を調べながら、素性を隠してやり過ごそう。隙を作る方が悪いのだ。


青年はだいぶ、自分の価値観が荒廃している事に気がつく事はない…。

 

⑨折り返し

妹はそれなりの美人に育っていた。身分相応の彼氏も出来たらしい。なんと生意気な女だろう。酒の席で商人から聞いたが、あの妹は拾い子だったらしい。


妹は街では珍しく、栗色の髪の毛だった。近くには港町がある。深くは詮索しない方がいい話題だろう。


青年には何か未来があるわけでは無い。自分の人生の大半は、何処の馬の骨とも知れない「女」の為に消えていったのだ。自分は余所者に貢がされただけの人生ではないか。


青年の怒りは爆発した。最早失うものはない。妹が自分を笑ったように、今度は自分が妹を貶める番なのだ。


青年は理髪師に扮して、栗色の髪の毛を拾い集めた。異常な執念だが、それほどまでには、女に笑われた自分が憎かった。なんとしても、妹に復讐してやろう。

 

⑩証拠集め

町で唯一の栗色の髪の娘に、疑惑が持ち上がった。どうやら栗色の髪の女が、男を誑かして回っているそうだ。


青年は妹の寝室に忍び込んだ。妹がふしだらな生き物だと証明してしまえばいい。薬を少し盛り付けられれば、育ての兄にすら股を開く生き物だと。


栗色の髪の女の噂は真実になった。これで妹のすがる先は無くなるだろう。

 

⑪大嘘つき

妹は自害する準備をしていた。なんと愛らしい事だろう。普段から口を開かなければ、ここまで酷いことにはならなかっただろうに。


青年はまだ、妹は殺すには惜しいと考えた。それに自分にも楽しみができた。


青年は妹の前に、素性を隠して現れた。「はじめまして、私なら貴方を助ける事が出来ます」


青年の今後の楽しみは、ひたすら自分の妹を追い詰める事となった。妹には自分の素性は明かさない。妹は青年を愛するたびに、背徳を重ねる事になる。真実に気がついたところで、妹にはどうする力もない。


無知で無力な妹を貶める事に楽しみを見出す、これが自分の本質だったのだ。どこか遠くへ逃げよう。

 

⑫真実

商人は青年に復讐する機会を伺っていた。商人もだいぶ、気が狂っていたらしい。


商人は青年を探し出して打ち明けた。「その栗色の髪の女は、自分の実の妹だ。だから面倒を見ておくように、お前に頼んだというのに。何という背徳を犯したんだ」


青年には寝耳に水の真実だった。しかし追い詰められた妹は、商人の話に頷いた。「この青年は偽りの兄だったのだ。この商人こそが、自分の実の兄だ」


何が真実だったのかは分からない。自分は元をただせば看板役者だ。自分の首は、誰かの真実を隠す事に使われるのだろう。


「この憎き妹もいずれ、同じ運命を辿るに違いない」そう思うと青年は、死ぬのは苦ではなかった。

 

⑬天下一の極悪人

青年は最後に、思い上がった真実を宣告した。魔がさしたのだろう。「我こそは天下一の極悪人」


商人がこれを聞いた時、商人は「決して人に聞かれてはならなかった」と思った。商人にとっては、致命的な過ちだった。…それに気がつくのは、青年と商人くらいだろうが。


大半のものは、特に深くは考えない。出来の良すぎた商人を現世に繋ぎ止めておくのは、この青年だったのだ。


商人はとっさにこう返した「死ぬならば自分も一緒だ。彼の責任は僕の責任だ。やはり彼を守りきれなかった僕も悪い」商人にとって最大の恐怖は、よく分からない青年の賭けを理解し損ねる事だった。


周りには真実は分からない。ただ多くの正常な民衆からすれば「有能な無二の片腕を失って、やる気を失った大商人」「男色の毛があった悪代官と腰巾着」その程度の低俗な噂に留まった。


2人は墓の下で大喜びした。やはり我々こそが真の賢き者だったのだ。無二の理解者を危うく見捨てるところだった。…誰も真実が分からないなど、あってはならなかったのだ。

 

終わりに

「1%の真実が100個集まった結果」

 

悪魔アロセスとしては、自分に関する真実がおいそれと分からないのは、こういう事情だったらしいな。


・妹が憎い
・妹が異性としては好ましい
・商人に申し訳ない
・母親の後を追いたい
・これ以上生きていたくない
・一人で死ぬのが怖い
・自分を侮辱したのは誰だ

こんな感じで、青年の頭が追い詰められたのよな。どれも嘘ではないが、どれも真実ではない。青年の人生は、これの積み重ねな。低俗な言い方をすると、脳内の計算のキャパオーバーな。


脳内の計算の式を傘増しさせるには「真実か確かめようがないが、自分にとっては一大事な情報」を羅列すれば良い、との事だ。上の文章だと「青年の情報を売ったのは誰か?」だな。これは青年の計算式を複雑にさせると同時に、ストレスを与えて計算を狂わせる事も出来るな。

 

青年について

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「顔も友達も金で買った。何か悪いか?」


青年は一応「8w9」だそうだ。タイプ8にしては、無駄に敏感で頭が切れたんで、難儀なのよな。女に異常に執着するタイプで、機嫌を損ねると人を風俗に売り飛ばすような奴だったそうだ。


「自分の話をされると、酷く不機嫌になる」性格で、具体的な伝記は残っていないそうだ。特に「姿を描くと激怒する」そうだ。


惚れた女に近づこうにも口実がない。何をしてやればいいのかも分からない。自分が惚れたといえば、相手に迷惑がかかるかもしれない。


ならば病気になってしまえばいい。毒を盛って、不治の病にさせてしまえ。自分は医者にでもなって、患者と医者の関係で出会えばいい。そうすれば永遠に離れる事はない。


こんな感じの頭のおかしい奴が、悪魔アロセスのデータ収集対象だそうだ。悪魔アロセスの話って、聞いてて飽きないよな。もうアロセスの話を整理してた方が生産的な気がするわ。

 

余談

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「僕が捕まえてきた疫病神の情報整理をしてくれ」byアロセス


…言いにくいんだが、アロセスが個人的に疫病神と揉め事を起こしていたそうだ。流石はトラブルメーカーだわ。家からも立ち退いてくれないわ。特に近所迷惑にはなってなさそうなんで、まだよかったわ。


私が個人的に興味があった「水の疫病神」の情報を整理しているんだが、正直ボランティア役職だよな。…本来は神主にでも頼めと思うんだが、個人的に事情があるそうなのよな。


チマチマ話を聞いているんだが、機嫌を損ねるとグーパンしてくるんだよな。胃腸荒れが凄いんだわ。アロセス様も顔面パンチされたそうだ。あとは「どこまで主張が事実なのか」がマジで分からんのだわ。

 

タイプ8の特徴

8w9の特徴だが、不都合な真実を告げられたときに「呆然としてしまう」事があるんだ。タイプ9特有の(感情と思考の)鈍麻状態な。


これも難しいんだが、タイプ8は追い詰められると「自害するか外部に当たり散らすか」の二極化するのよな。


纏めると、タイプ8は相手にしていて「どうやって話を進めて良いのか」が分かりにくいのよな。…タイプの性だが、そんなに複雑な話を理解する事には長けていないのよな。


特に地雷(トラウマ)が多い人だと、多少「揉めながら話を進める事」が前提になってくるのよな。多少の暴言と暴力は覚悟だわ。これ抑制しようにも、中々難しいらしいわ。

 

またバトルしてくるわ、読者もお大事にな。